仕事で合羽橋道具街に足を伸ばす。
といっても、自転車で行けば至近距離。
帰り道、かわいい河童のどうぞに声かけられて
「じゃあ」とばかりに冷やかしてみる。
浅草文庫を持つスポットなのだ。
場所が、ちょっと離れている為に、人目につきにくいのだが
浅草の歴史資料的には、とても参考になる蔵書を所有している。
一階では
ちょうど都電の写真展示をしていた。
昭和42年当時の映画ニュースを流していた。
しばらく立ち見をしていると、
「でかい図体でのろのろ走る」
「前近代的のりもの」
「赤字解消の為には早急に廃止」
「終わるときだけ、人気者」
アナウンサーの言葉に、実に、
情緒的にも実務的にも、作為的な誘導を感じた。
「同じ論法でいったら、バスも地下鉄も公共交通は全て廃止になるわ。
こういうのを、作為的ミスリードと言うんだなあ」
などと、思いながら、二階への階段に向かう。
30年代を知る人には懐かしい光景だ。
ミニアミューズメントにちょっと古い浅草を思い起した。