朝方夢を見た。
一所懸命、四輪の自転車に乗って山坂を登っている。
軽い車体の二輪だって大変だと言うのに、重い四輪なんて・・・
そう遊園地にありそうな奴。
こりゃあだめかなあと思ったら、予想通り足が重くなって音を上げた。
そこで目が覚めた。
目覚めても足が痛い・・・あれぇ・・・
部屋は真っ暗。
闇の中で携帯電話が自己存在を主張する青い光のみが、チカーチカーと光っている。
部屋を青白く浮かび上がらせていた。メールを受信したようだった。
すぐに打ち返す。
時間を確認するとちょうど5時。
送る方も送る方、返すのも返す方。といっても、ネット販売に手を染めてからは時間は全く度外視している。3時に起きていたころは、その時間でメルを返していたのだから。
だから数ヶ月前までは遅いくらいの起床時間なのだ。
ここのところ寝坊して6時を過ぎて眼を覚ましているから、日の出が遅くなったことも実感としてわからない。ちょっと異空間。
半身を起こしたままぼんやりしていた。
うつらうつらしながらいの一番に浮かんだのが、
今日が恩師の一周忌だったこと。
ついつい走りに出る時間を忘れて、昔の記憶を反芻していた。
あっという間の一年だったなぁ。
「おかしな自転車に乗る夢を見るくらいなら、夢に出てきてよ」
問いかけても、だれも答えてはくれない。
せんないことを思ったものだ。