浅草の成道会の空

成道会の、
つまり「釈迦の悟りの空」をイメージできるほど、
スカ!っと日本晴れには程遠いけれど、

雲の様子を眺めていれるこんな空が個人的には好きだ。

雲の一つ一つに思いを馳せれる。
イメージを広げることができる。

成道会

お釈迦様が菩提樹下にて悟りを得た日である。

ちなみに「じょうどうえ」とキーボードに打ち込んで変換をかけてみると、
「浄土上」となる。

浄土の上???となると…これはどんな世界なのだろうと想像してしまった。
外国人の作った漢字変換機能のお粗末さはまあ許されるとしても、
仏教国でありながら、成道会とはの質問に何人の人が答えられるだろうか。

かく言う自分も、この仕事に就かなければ、
「何それ?知らん」と一生を通した一人に違いなかったと思う。

人の苦しみの元凶。

つまり「生老病死」(しょうろうびょうし)の四苦から
どうすれば離れることが出来るのか。

壮大な、しかし人間根本の問題に文字通り命がけで取り組まれ、
ようやくにして約2500年前の今日に悟りを得た。
(人々に流布しようと決意するまでには梵天勧請を待たねばならないのだけれど)

その日が12月8日なのである。
この日が来なければ、世界の5億とも言われる仏教徒はもちろんのこと、
アンコールワットも敦煌も日本の文化の基礎もなかったわけである。

日本には2億人近い仏教徒がいると言われる熱心?なお国柄なれど、
この日は、以外におとなしい。

12月8日というと、真珠湾攻撃の日と重なってしまうのだけれど、
(最近真珠湾攻撃すら知らない若者が多いのには閉口した)

大乗仏教の開花した国、日本なのだから、
「成道会」はしっかり知って欲しい日である。

宗紋あれこれ


浄土宗       曹洞宗        天台宗

高野山真言宗     日蓮宗    浄土真宗本願寺派

真宗大谷派    真言宗豊山派   真言宗智山派

こういう作り方もあります

いつもならシリコンゴムを通し
片手でもホイと腕に付けるブレス念珠。

希望とあらば、ワイヤー仕立ても可能なのだ。


わが店の特注金具で留めます。

ただし、片手でホイとはいかないが…

ただ、中糸切れを防ぐ為に、強さを求めてワイヤーにとお考えの場合は
ワイヤー=強いのイメージは、裏切られる。
木製品の場合はまだしも、石との相性はそれほどよくない。

要は、「メンテナンスを大切に」なのだ。
意識をいつも念珠に置いて下さいと申し上げたい。
念ずる珠(たま)なのですから。

「中糸は切れるもの」です。

癒しの空間

当店の癒しの空間。

と言っても、癒しのCDコーナーでした。

実はこれが静かなトレンディーなのだ。

NHKでもよくBGMとして流れているものだから
何処かで耳にすることの多い曲。
洋の東西を問わず、お買い求めいただいている。

ちなみに、
店内に流れるBGMは、このCDの中からランダムに流れる。

観音霊場念珠 坂東

先日、預かった坂東観音霊場の念珠玉は
こう仕立てあがりました。

彫りこんである観音経は、切れ切れに彫られていたので
声に出しながら、玉を置いていく。
計らずも観音経を何度も拝読させていただく結果となりました。

サーマインド変更

初期のサーマインド。
なっつかしいなあ…

糸切れの直しで里帰り。
大切にしてくださっていたのがよくわかる。

初期のはぐんと彫りが深い。
観音様をそのまま厨子にお入れしたような
風情がある。

しっかり彫られている(もちろん最近のもである)

せっかくだからそれに経を入れましょうと言うことになって
具一切功徳…からの20文字をお入れさせていただく。

雰囲気がまたまた異なって面白い。

レパートリー 大般若経

大般若六百巻の表紙見本を製作した。
普通は使用しない金襴も職人に使ってもらいましたが、
なかなかの迫力でした。

かまぼこ型の表紙は、本来は理趣分用で600巻にもなる
大般若の場合かさばりすぎて使用しないのですが、
施主さんの意向でつけてみました。

それ相応にすごい迫力でした。
これで600巻作ったら、ど迫力になりそう…

大般若六百巻は日本では転読に使われるのです。
国によっては、僧侶のみが、または僧侶と信徒が何ヶ月にも渡って
全巻読み通します。

こちらは、高野山での転読の様子。
http://www.youtube.com/watch?v=RR2d42fWMrg