林道趣味

当家もついにビリーさんの傘下に入った。

まあ三日坊主がせいぜいかなと思いながら、
夫婦お互いの腹を気にしながら、
気休めに軍門に下った。
なんちゃって入隊である。

友人の状況を見ても頑張ればそれなりの効果がありそうだけれど、
楽しさを会得しないと長続きするものじゃないだろうな。

長続きと言えば、
最近、森林浴やさらに進んで、
森林セラピーという世界があるということを知った。
厚生労働省の指定も受けた森林セラピー箇所も全国に指定されている。

実際、そこでストレス度を入山前に確認し、
下山後計ると確かに下がっているのが視認できる。

数字で確認できると言うのは、なかなか説得力がある。

けれど、
どうせ森林に入るならば、
自転車を脇に抱えながら入りたいものだ。

僕の林道趣味は、極みは担ぎなのだ。
登山道を自転車を背中に担いで歩くものだけれど
なかなか良い運動になる。

その一歩手前が、自転車を押して森の小道を歩く。
ふかふかした落ち葉のじゅうたんの上を、
木漏れ日を受けながら木の香を吸い込みながらのんびり歩く。

小川を見つければ、ひっくり返って昼寝。

そんな一日を過ぎると、もう完璧にリセットされる。

と、ここまで書いていると、
じっとしていられなくなってきた。

どうしよう・・・

沈香

海外のお客さま。
茶話会のあと・・・

お香を買い求められた。
「気を落ち着かせる」ことを念頭に沈香の刻み。

沈香には鎮静成分がある。
今日は、英語の達者なメンバーも、
香道の先生も揃っていたから心強いところだったが、

お話しすると、日本語はぺらぺら。
日本文化もよく理解していらっしゃった。

香道の話も
呑み込みが早い早い。

店で落ち着いていただけたのか、
一緒にご来店くださったお供の方と、
すっかり茶話会となってしまった。

後で写真を撮ればよかったと後の祭り…
せめて雰囲気だけでも。


まだ、人の気が残るのがお判りになるだろうか。

とにかく、今日も外人さんが多かったこと…

もっと勉強しておけばよかったと
後悔するBoo店長であった。

須賀神社

浅草から浅草橋に向かうと二箇所、神社の前を通過する。
重い荷を持って行き来するので、
この前はいつも通過してしまう。

書き師が蔵前にいるので、位牌を持ち込んだ足で
浅草橋まで用足しに向かう。

「ギラ!ギラ!」の形容がピッタリ来る直射日光
明らかに30度を超えているだろう。
日の当たる腕がヒリヒリする。

神社前を通ると、そこだけ木がうっそうとしていて
聖域に流れる気と相まって、清涼感がある。

須賀神社

今でこそ50坪もあるかという狭さであるけれど、
創建当時は、比べ物にならない聖域を誇っていた。

聖域に車が入っているのは、どうも…と思うのだが
しかたないのかな。

社の由来。

牛頭天王(スサノオノ命)を祭る。

羯摩

法具は美しい…
幾何学的であり、芸術的であり、精神性が内在している。

実におもしろい。

輪法4寸
実にどっしりしている。

聖観音

朝も来られて、悩み
昼も来られて、悩み
昼過ぎも来られて、悩んだ末に決められた。

他の観音様も厨子も見ていただいたのだが。
「NO!」
これじゃなきゃ・・・ぃや!。

奥さんはご主人に懇願。
だって20万はするお買い物だもの。
両手で、はー…とジェスチュアー。

台湾の若いご夫婦。
その様は見ていてもほほえましい。

「あなたの好きにするがいいさ」
ご主人はさじを投げた。

けれどけっして見限ったわけではないんだ…

ちゃあんと「これはいいね」
奥さんの見立てを褒めている。
認めている。

そりゃあそうさ、うちんだもの。ぼくの心。
「奥様お目が高い」
と言えたらよかったけど…