意外・・・

十一面観音経。

お客様からのご依頼で、急きょ探しまわった。

訓読の経典はあるのだけれど、真読(漢字読み)の経典が見つからないから探して欲しい・・・・と。

聖天さまを信仰しているのかと思いつつも、調べてみると・・・

これが案外厄介だった。

「読み下し文(訓読)でしか十一面観音経はつかいませんよって」
どこの版元もすげない返事。

ようやく一軒だけ見つけることができた。

「在庫ありません。いつ作るかわかりまへん」

とまあこんな様子でまったりした答えしか返ってこない。

相手は急いでいるのだからとかき集めてもらってなんとか事なきを得た。

でも、しかし、つい先日も同じような心持をした記憶がまだ消えていない。
大日経を探しておられたお客様のご依頼で、探したことがあった。
しかし、空手で終った。

金剛頂経も大日経も同じ状況で、大事な経典にもかかわらず廃盤の憂き目に会っているのだ。
「今は読まないから」

なのであった。

はからずも手元に大日経の住心品だけは自分の勉強と思って昔とっておいたものがあったので、その版元から入庫できたが、風前の灯である。

在家経典の一般本があれば、極力版は減らす傾向にあるのだろう。
版元の気持ちも解るにはわかる。

けれど、それでいいのかな・・・
ちょっとばかり疑念が生まれてしまうのだ。

メジャーではないが、必要とする人がいる。
釈迦の言葉を探す人がいる。
しかも以前は確かにあったのだ。

効率と言うことの前に、大事な救いの「言」が消えてしまうことなのではと、言い過ぎというならば、必要とする人の目から隠れていってしまうことなのだ。

TONにはちょっと解せない。

正直な気持ちである。

紅水晶みかん玉特注品

バラ貴石の平板を紅水晶みかん玉の定番に挟んでみました。

あれ?いいんじゃないの・・・・

いいのができると楽しくなります。

急きょのときは・・・

もともと念珠の職人なのだから朝飯前の仕事ではありますが・・・

素材がなくて急ぎのときは完成品を改装します。
忍びない気持ちもあるにはありますが・・・(^^


これは黒檀の玉で素引きにトラメ仕立。
人気の組み合わせなのです。

急いでいるうえにちょうど玉がなくて完成品を改装しました。


浄土真宗や禅宗の男性持ちのお念珠は正式には紐房です。

正絹紐房の色も50種類以上あるので組み合わせや編み方によって随分バリエーション豊かです。


さ、完成。

楽しいですよ。

正月も終わり

琴の音も、この飾り付けも、特売も、昨日で終わりです。

以前とくらべたら、とっくに正月気分なんて無くなってしまっいたので、さばさばしたものですが、そう思う自分が少し寂しいですね。

似て非なるもの


中糸はテグスを使う海外のもの。


ボサがぐらつくわけで、見えなくなる部分はノー加工。
右は、元々付いていたボサ。親玉との当たり部分がまっ平。
局面と平面だものぐらつくのは当然。
 
左は、通常の念珠のパーツ。こちらに取り替える。
親玉のカーブに近いアールで中グリしている。
この加工ひとつで単価はすこぶる変わる。それを嫌ってなのか、もともとそんな技術がなくて、やらないのか・・・


ついでに玉穴の面取りも確認。

やっぱり、角をなめていない。
直しても糸切れは時間の問題だろう。