浅草のそら

東京マラソンはつまらないまま昨日終わった。

来店者も少ない中なのでこんなことしかできないことを、と溜まっていた念珠の直しに手をつけ始めたところガヤガヤと聞き覚えのある声が近寄ってきた。孫らが突然現れた次第。

「お客さんは少ないとはいえこんな時だからできる仕事があるんだよ」とは言っても聞かないだろうし、お母さんの体調が思わしくなく家で留守番してると聞いたので、「お絵描きしてお母さんにあげようね」と促すとすんなり受け入れてくれた。

一生懸命描き上げ絵を丸めて帰り際、100mも歩いただろうか。突然クルンと踵を返し全力で走ってきた。
何事かとじっと見ていたら。

「はい!じいちゃんにも」と綺麗な葉っぱをくれた。

どうしてこんななのかな。。。

TONは職人の仕事って今現実に目の前の困難を駆逐することなんだけど、同時に「未来を想像しながら手を打つ」「未来の姿を予想して困らないように対策しておく」が仕事と心得ている。
今は念珠の職人稼業をさせてもらっているが、職人としての出発は土木技師職、つまり土木職人と思っている訳で事の大小はあれど職人に変わりはない。
土木技師だった時には、ここにこういう路線を通したら山はどうくる、ここにダムを作ったら水はどうなる、必ずその先を考え予想しイメージを膨らませて防止策を考える。そのための裏付けも嫌になるほど調査しておく。それが仕事だと思っている。
その癖は今の職人稼業に十分生かされている。そう思えたのは最近の話しなのだが。

まぁちっちゃなことかもしれないけどね、
今日修理の念珠を預った。一時間だけ時間をもらい早速取りかかった。
念珠をばらしてみると驚いた。
尺三寸の大玉の念珠を形造っている背骨にあたるのは中糸だが、それがあまりにも細い。
家の中ならまだよいが万一何処か外で切れた場合、玉の行方は知れず四方八方に飛び出してしまうことだろう。

古い念珠修理もしょっちゅう手がけさせてもらうが、昔の念珠は小さい玉穴にどうやって通したんだろうと思うほど、引越糸(髪の毛のような細い正絹糸)を束に撚って明らかに玉穴径+αの撚り糸を作りそれを通す。玉と糸とにはつゆほどの隙もない。だから、、、
仮に糸が切れたとしても何玉かは逃げられても概ねの玉は糸の摩擦力で飛び散りは遮られ、宙ぶらりんの状態で逃げることない。

念珠はいつか切れるもの。

なのだ。だから切れた時にいかに玉を逃がさないか。先を考えるのだ。

左/元の糸  右/お直し中

こんなに違うもんね。

詐欺メールにご注意ください

人間行動のなせる技はすべてにおいてプラスの側面とマイナスの側面を併せ持つ。

EC(インターネット販売)が黎明期の時代は、販売者同士の連帯が濃くて、お互い励まし合いECを延ばして行こうと夢中だったのを覚えている。HTMLを自分で書いてショップの形を整え、カートも手作り、HTMLが書けないものは繁盛店のサイトをまる写ししてみたりのおおらかさ。メールで販促が可能だと誰かが成功すれば、寄ってたかって秘訣を聞き出す。講座まで開いて全てのノウハウを惜しみなく伝え狭い業界の有志たちに技術を平準した。
見ようによっちゃ、先行の成功者は後の者への伝道者、開拓者でもあった。

しかしいつの頃からか、この業界も御多分にもれず詐欺まがいECが姿を現し、サイトすら持たず堂々とメール一本で詐欺を働く者が後を絶たなくなってきた。なんだ結局は人間の姿そのものじゃないかと思わされることがメールを開ける日々、日常となった。あの大らかな、性善説に基づいたような仲間意識に裏打ちされたECの世界は何処に行ったのだろうか。。。

ここからが本題です。

今日nenjudo.co.jpという会社?からnennjudo.co.jpに詐欺メールが届いていた。「重要」とか書いちゃって、「メールアカウント設定のご確認・・・」なんちゃらと促していた。わたしゃそんなこと書いた覚えはないよ。しかもそれらしく文中のリンク先にクリックしたくなるように仕向けている。

くれぐれも!

文中にあるリンク先へのクリックや
     03-〇〇〇〇-0000とか
     0120-〇〇-0000
などという電話番号には絶対!電話はしないでいただきたい。電話をかけるだけで課金されてしまう。
はっきり言う。詐欺である。
ドメイン元にまでこんなメールを自動で送りつけてくるのだから。
こんな厚顔無礼な輩をいつまでこの自由空間に割拠させておかなければならないのだろうか。
メールシステムのパトリオットってできないものなのだろうか。。。

こんなの詐欺メールとわかったらボタン一つで迎撃、反撃したくなる。徹底的に粉微塵にしたくなる。TONは熱いのだ。

昭和100年というけれど。。。

昨日はお客様の支払いで珍しい一枚を使ってくださった。

や~~~お久しぶり何十年振りだい?つい口に出てしまう。平成生まれ以降の方々は目にしたこともないのではなかろうか。

昭和生まれには、最高額のお札は聖徳太子と決まっていた。

元古銭小僧としてついでに一円札は今どういう扱いになっているのだろうかと興味が湧いた。調べて見るとなかなか面白い。
二宮尊徳一円はあい変わらず現行のままだった。ちょっと驚きは、いまだに明治生まれの大黒天、武内宿禰の一円札2種類も現行紙幣として通用していること。古銭界では額面の何万倍で取引されているのに支払の手立てとして利用すると壱圓は一円の取引なのだ。

だれか支払に使ってくれないかなぁ。。。。いつでも受け入れちゃうのに。帯封がついて100円なんていうのも。。。いいねぇ。

外国からの巡礼者

はっやいなぁ。。。あっと言う間に時間が過ぎていく。店は外人のお客様で八割がた占められている感じ。海外に語学留学する必要なんてないよ。ここに来ればよくわかる。

フランス人の同じ年くらいかなぁ、健脚そうなお客様と接していたら、すでに巡礼に行ってきましたと、店に懸けてあるある四国の巡拝軸を指さして話してくれた。
四国を?
もちろん。
歩きで?
もちろん!
という会話となった。

この掛軸が欲しいと言うのだが、これは四国のお寺からいただいたものだからノ―セールだと応える。

自分の足で四国は回ったと言うし、熊野古道も2回、他にもちょこちょこかじっている。
研究者ですか?
日本文化が好きなんですよ。

聞くと日本には一カ月滞在すると言う。

あ!ほんなら観音霊場に行きなさいよ!と秩父霊場を勧めた。
二日あれば巡れるからと話すとその気になっていく。足には自信があるのだろう。
おかげでまっさらな朱印軸を求めてくれた。
観音霊場の虜になってくれるといいな。と思いつつ前途を祝させてもらった。

誰の代わりに来たのかな。。。

糸トンボが生きれる環境が残っている事に驚き。
自然は脅威だと思う。人間が勝手に「この環境では動植物は厳しいと言わざるを得ない」なんて・・・とても言えないのだ。それともトンボに乗っかって誰か来てくれたのかしら。

今日着てくれているのかなぁ

昨日お二人揃って作務衣を買っていただいた。

何処のお国ですかを聞き忘れてしまったのが残念。

でも今日の花火大会にはきっと二人揃って着て下さることだろう。

浅草のそら

仕事がらと言うこともそうだし、町の冠婚葬祭の婚を除いた冠葬祭はお手伝いが回ってきて特に葬祭は切っても切れない間柄である。
昔は極力逃げて回っていたし、涙にくれる場所は仮病を使ってでもスル―が原則だった。が、年齢もそれなりになってくると責任が付いて回り通夜も告別式も参加の憂き目にあう。今は決して避けるほどのことはないのだがそれでも・・・・井上揚水の歌詞のように避けたいのが本音だ。
だから今は極力チャンネルを微妙にずらし感情をこっちに置いて客観的に観察することにに徹している。
今日は老齢のご夫婦で先にご婦人が先に旅たたれた。
式の最中はずーっとご主人を追っていた。ポーカーフェースで貫きとおされていらっしゃって最後まで公衆の面前では終了するのかなと思って見ていた。
式の最後出棺の場になり喪主の言葉を聞いていた。
話の前後は忘れたが「彼女は頑張ってきました」相手を慰労する言葉が出た途端相形が崩れた。

感情の出どころは相手をかばうときその隙をパーンと突いて出る。もんだなぁ。。。

そう。たぶん故人が頑張る姿が走馬灯のように巡り巡ったのだろう。
死という購いきれない出来事に涙を誘うのではなく、他を思いやった出来事に感情のコックが開いたのだろう。。。

大事に使ってくれてありがとう。

何十年も経っている腕輪とは誰が信じるだろう。

念珠に造詣の深い方なら、天竺菩提樹の経年変化さを見れば理解できると思う。が、木玉は手入れ次第で恐ろく姿を変貌させるのだ。
そう考えるといかに愛情をかけて持ち続けてくださっているかが理解できるというもの。

そんな彼、N氏とは子供のころからのお付き合いということになる。
TONが気付いたのは中学校の純朴さを感じるそんなときからだが、念珠をこよなく愛してくれる少年だったのは覚えている。高校、大学、社会人となり一貫して心の持ちようは変わらない。大したものだと思う。

当時でも入手困難だったと思うが、翡翠(ジェード)の翠の強さは並ではない。やっぱり翡翠は石の王様だね。。。

ブログをひっくり返せば何処かに記載しているだろうな。と思って時間のある時に調べてみたくなったしだい。

つい最近たまたま保存していた翡翠を屋久杉に組み込んで仮製作していた腕輪を彼に見てもらった。どうやら心に留めてくれていたようだった。

自分が気に入らない玉はそもそも入手しないが、お気に入りはそれをわかってもらえる方でないと「売約済み~~」と口に出してしまう癖がTONにはあるものだからどうして手元に残っていたかはまぁまぁ想像できる。まあその口だろう。

でもいい色でしょ。
今日N氏の問いかけから、この腕輪の話になり彼なら可愛がってくれると瞬時にお嫁入りを勧めることとなった。

N氏の足が画角に写りこんでた。