今は昔

ついにBGMのシステムがノックアウト

昔のレコードさながら、音飛びし放題となってしまった。

修理しながらで騙し騙し使っていたが、
一回の修理が1万円を超えて半年も持たないというのは
もうギブアップ。

久しぶりに量販店の音響コーナーを物色することとなる。

若い頃は、コンポーネントステレオが流行していて、
薀蓄をどれだけ垂れることができるかが
若者のバロメーターかのような風潮があったけれど、
今は昔。

異文化に触れるような…
ウォークマンも初代の馬鹿でかいのを使っていたけれど
聞き続けるに耐える曲もないし、そこから全く進歩しなかった。

だから、アイポットもMDも縁のなかった僕。

いっきに休眠していた脳ミソがフル活動し始めた。

人は忘却の生き物…

18日は観音様のご縁日。

だいぶ前に毎月18日を「念珠堂観音様の日」と決めた。
縁日の雰囲気を出す為、それなりに努力した。

旗を作り、提灯を作り、観音像をいろいろ創り・・・

「人は忘却の生き物」
とは、僕のような人を指して言うんだろうなあ。

観音さまを表に出し忘れ、

提灯を出し忘れ、

旗を出し忘れ、

観音様を忘れ?いやそこまでは。。。

彼岸花

不足の中にいると、何でも自分で手がけることを覚え
いつか、体に染み付いて全てが興味の対象になるようである。

正月用の生け花を自ら生ける羽目に陥ったことを端に
自然と花を生ける楽しさに転化していった。
変わり身の早さに自らの事ながら驚くのである。

福島からわざわざ訪ねて下さったS師は
中国峨眉山のお土産と、彼岸花を携えてきてくださった。


(Boo作 彼岸)

世界遺産の仏跡の状況も写真を交え事細かにお話ししてくださったが
語らずとも笑顔に全てが集約して見える。

早っ!

今日は台風でまた開店休業…

と思って店に行けば、
もうお客様がレジで精算されていた。
早や!


写真はめったに見られない巻き上げられた提灯の雷門。

念珠直し

中国のものでも房とボサを帰るだけで
イメージは全く異なります。

ただ、通し穴が小さいので、取り扱いは慎重にならざるを得ないでしょう。
下の中国房についている糸がオリジナル。

細いでしょ。

コンマ何mmの糸と1mm強の紐では、持ちが全く異なります。

もらっちゃった

Tさん、お久しぶり。

いつも気を遣っていただいてありがとうさん。

醍醐寺のおみやげ。
頂戴しました。

なるほど…

ご宝前にあがってたのか…

で、聖酒なんだ。

裏方

今日は写経会。
仕事の合間の会なのになんとか15年続いている。

ちょっと前までは会場のセッティングから人集めまで、
何から何まで一人でこなしていたので、
会が終わるとフーラフラになって、
あとは仕事にならなかった。

夏場は特に、体力勝負。

最近は、要領を得て、ほとんどが人任せ。
目立ったことをするわけではないのだが、
20人前後の人がコンスタントに集まる。

写経会と言っても、
般若心経1巻をただただ書き写すだけの作業。

なのに、何故か飽きない。
いつもなにか、新しい発見をするのだ。

書道家の写経のように紺や朱紙に金泥で書くことも、
扇紙に書いたりと嗜好を凝らすこともなく、
ただ単純に四角い白紙に墨で写すだけ。
なのに、続く。飽きもせずに。

でもね、
暫く続けた会員の方に、「ここに来て写経をすることで人生変わったのよ」「家族に感謝できるようになった」「人生楽しくなったよ」
などと、ふっともらされることがある。
続けてきた甲斐が、多少はあったかなと思わされるのだ。

いつまで続けられるかわからないけど、
こんな声に押されて今日も体力勝負となる。

中糸の怪

普通の紫水晶の念珠。
親玉(中央の大きい丸玉)を挟んで右と左と
紫水晶が通し糸に通った状態。

左右でどう感じられるだろうか。

左右の玉は全く同じ玉です。
と言えば、驚かれるだろうか。
あまりにも表情が異なると思う。

色だけではない。
玉内部のクラック(ひび割れ)や、
インクルージョン(内包物、不純物)が違って見えはしまいか。

演出効果を考えると、

奥の手は、実にいろいろあるのだ。

若さとは・・・

8月盆が目の前で、目が回った。

いつもだと7月盆は忙しいけれど、
比較的今の時期はのんびりしているのだけれど。

外人さんが、相変わらず多い。
その方々がプラスされるからなのかなあ。

そんな中、カイロの草分けの、おばあちゃん先生が来店された。
おばあちゃんなどと言ったら蹴飛ばされるだろう。
肉体年齢から言えばそういう尊称になるのだが、全くふさわしくない。

とにかくパワフルばあちゃんなのだ。

「何かお話し聞かせて下さい」と、お願いすれば
遠野物語から昔話を現地語で語ってくれる。

そう、岩手県遠野のお寺の娘さんなのだ。

ちょっと前には、横暴な若者を投げ飛ばした武勇伝を持っている。
今でも、やりかねない気迫は充分ある。

「さよなら」と、店を出れば、あっという間に見えなくなる。
遠くで振り返り、人混みで見えないものだから、
ピョンと飛び上がってバイバイをする。

忍者ハットリ君みたいだ。

昨日も患者さんが夕方から6人来院されて
終わったのは10時過ぎだったとか…
そして、今日も朝から縦横無尽に東京を歩き回り
患者さん宅を訪問する。

140cmと超小柄な体のどこにそんなパワーがあるのかと思わされる。

「おいくつになりましたっけ」
「84歳よ」と答えられた。

でも知っているんだ。実はね。

本当は86歳なんだってことを。

あ!これが若さの秘訣なんだ。
と、思った・・・