一隅を照らす

茨木のHさんのご来店。
いつもながら、お客様から教えられることばかりだ。

Hさんとは、今まで念珠の話が多かったけれど
たまたま写経のコーナーで立ち話となった。

「写経っていいですよね」
「願文には何書いたらいいんでしょうね?」

と聞かれるので
「病気平癒の為や、○○供養の為というのもいいけれど、
天台宗では亡己利他を言われるのだから、より利他する願文がいいんじゃないですか」

天台宗のお寺で勉強していらっしゃるようで、
「そうですね」と納得のご様子。

ポロリ、ポロリと玄人はだしの言葉が漏れるHさんには、
釈迦に説法のようだった。
以前うつした写経紙を見ると何を考えながらのものか、
一目でわかるという。
「自分にとって写経は日記のようなものなんですよ」

天台宗では「一隅を照らす」者を国宝と考える。
ご本人は、まったく気付いていないようだ。
けれど、言葉の一言一言が、きらきら輝いていました。

最後に一言、置き土産。

「写経は、仏様へのお手紙ね」とHさん。
毎日欠かさずうつしているから自然に漏れる一言だろう。

「じゃあ、仏さまへのラブレターですね」
我ながらしゃれたことを、言ったもんだと
こういう人の前では、するりと言葉が引き出される。

めだか、それから。

店頭で日向ぼっこ。
栄養がよいのか、一週間でこんなに大きくなりました。
食べ過ぎの声も…

ちょっと見えないかなあ。
写真の真ん中に白く横切る線が「めだか」その人(魚)です。

蓮ちゃんも、お日様の光を浴びて、少し元気を取り戻しました。
まだまだ油断はなりません。

お店の前で日向ぼっこをしています。
応援してあげてくださいね^^

くれぐれも釣り上げないでね。

お盆

トップページがお盆特集に新しくなりました。
6月に入ると、いつもならお盆提灯が登場するのです。
けれど、今年はサッカーに頑張ってもらいたい!と
期待をよせてサッカーブレスが巾をきせてしまっていた。

眠い眼をこすりながら(実際は2時からおきていたのだが)
対ブラジル戦を必死に応援していたが
虚しく敗退した。しばらく、立ち上がる気力も失せてしまっていた。
そうか・・・

応援メッセージの入ったページは書き換えないと、いやみになるなあ
重い心も1日たって、少し元気を取り戻し
今だとばかりに、手をつけた。

http://www.nenjudo.co.jp/

めだかセット

いよいよ新人(魚)が加わる。

店頭に水蓮があるせいか、蚊に注意しないといけない。
そこで、ディフェンス陣として新たにメンバーが加わる。
名を、「レインボーめだか」というらしい。

アルバイトさんに買ってきてももらったのだが、
以前の悪夢があるので、元気だったことでホッとした。


めだかの嫁入り道具一式です。(オスもいるのでお婿道具も)


新居です。

ちゃんと生きてくれよ。
ねこガードもしないとね。


水温を合わせるために蓮ちゃんと対面中です

ことばはいらない

お店は、すっかりお盆でしょ(実はこの一部だけなのだが)。


「藤の花…この時期もう遅いんじゃないの?」
なんて声も巷にはあるのだけれど、
僕が好きなのだ。
吊提灯となぜか相性が良くて、手放せないのである。

ノロノロと提灯仕様のディスプレーにしないものだから
いまひとつ、気持ちが、ぱっとしない。

「そろそろ性根を入れるか」
と、決意とも叱咤とも言える声を、自分に投げかけたとたんに
大きい提灯が、外人さんに売れた。

アメリカの方かな?
たいそう喜ばれていた。
でも何に使うのだろう。

「ハーイ。アメリカノ人。ナンニツッカワレルンデスカー」
そう聞きたかったが、

異文化交流は、お金の価値を
語り合うくらいしか出来ないから、この次にとっておくことにしよう。

今日は、ご来店の半分以上のお客様が外国人だった。
あえて外国人と表記したのは

アメリカ人、中国人(台湾系、大陸系)、フランス人、
韓国人、インド人、スパニッシュ系…多いこと。
おお、
八紘一宇。人類皆兄弟
世界平和の道ここにありだ。
言葉が通じていないのに、
お互い笑いあう。

疲れていたのに、なんでかな、楽しくなった。

生還

久しぶりに、特攻隊の生還者のお一人にお会いした。
予科練の教官もされたというから当時は、
猛者(もさ)の一人であったろう。

癌を患い、脳梗塞になりそのたびに、
無事生還を果たしてこられた

「今度」はないかもね…
と、おっしゃっていた言葉には、
不思議と、悲壮感はなかった。

身辺整理のおつもりで、いくつもあったお位牌を
奥様を亡くされたことを契機に、
ひとつにまとめられようと、わざわざ、いらしてくださった。

「日本昔話」に登場するような、なんとも人の良い翁。
古い日本人が、そのままのような語り口。

つい時を忘れ、話に聞き入ってしまう。

僕の小学校4年生の学級担任も、特攻帰りの先生だった。
特攻として飛び立ちながら、エンジン故障で着水して
九死に一生を得た、類(たぐい)まれな運の持ち主。
けれど心中は、傍から見るほど穏やかでは、なかったであろうその半生。

礼を重んじ、不礼には、びんたで応えるおっかない先生だった。
何度、ぶっ飛ばされたか覚えていなし。

しかし、いつも父のようにまとわり付き
甘えていた記憶だけが残っている。

話しながら、ふと思い出す。

自分も毎月靖国神社に、行かしてもらうんですよ。と、
お話したのが契機に、
「置き土産ね」と予科練の話をうんと置いていってくださった。

この足で検査入院だとか…
90歳を超えて、さらに元気でいて欲しい。

頑張ってね

同じお客様から何度かお電話をいただく
オーダー念珠の打ち合わせなのだが

念珠のオーダー内容もそこそこに
なぜ、念珠を製作したくなったかを話してくださった。

お父様が重病なのだという。
全治するまで何年かかるかわからないのだと言う。
自分がしっかりしないといけない。
だから、気を癒してくれる念珠が欲しいのだと言う。

そうですか…
頑張って下さいね。

そうとしかいえない。

病は苦しい。
お釈迦様ですら
「病」を人生の四苦(生老病死)に入れていらっしゃる。

でも仏の智慧は、病ですら、人生の糧にしようとしてくれる。
そんな話をすると、そうなんです。私もそう思うんです。
だって。

つよいなあ…

すでに一点突破してんじゃない。
がんばってね…

ひそかにエールを送る。

季節がら盆棚

毎年のことだけど、
盆棚を飾ると夏!と、にわかに汗ばんでクーラーもきかなくなる。
これも条件反射と言うものか。
職業病か。

もう1年も折り返しか…と妙な気持ちにさせられる。

こうして、お店の玄関先に、旧盆の終る8月まで
どーんと陣地をはって主張する。
おかげで、かわいがっている水連ちゃんが
隅に追いやられてしまうのだ。

そのせいだろうか… ん?

 1枚葉が枯れてきた。

ど・ど・どうしたんだ。
すいれーーん!
頑張れ!立つんだ

知ってる人いたら教えてケロー!!

やーーーーーと 船出のなのだ!

昨日に引き続きメルマガのこと。

プレプロの勉強でメルマガ発行の手順は一通り勉強したつもりだったけれど・・・
いざ、すべてを自分ひとりで設定して行なおうとすると・・・

「はじめてのお使い」状態なのだ。
詳しい方から見れば笑止千万だったろう・・・

あれ、どうやったっけ。
「○○を設定」と書いてあっても
これって何?

どこに飛んじゃうの???
と、恐る恐る、メルマガ配信の設定を触っていた。
ご機嫌を伺いながら・・・ 

配信サービスには便利な機能が付いているもので
自動で配信時間も設定できるのである。

配信目標時間を入力しておくことにする。
もう後に退けない。

そうすることで、ちょっと余裕が出てくるようだ。
落ち着きを取り戻してきたみたい。

すると、少し冷静に自分の書いた文章を見直そうと欲が出る。
この欲が悪かった。(結果的には良かったのだろう)
(お前は仏教で何を学んだの?)心の叫び

欲は次々と結果を求め、増長してくるのである・・・

あれ?
まだ書き込んでないじゃない・・・
時間は過ぎる

配信時間を1時間遅らす。
  ・
  ・
  ・
さらに見直しは続く・・・

この表現ってないよなあ・・・
メルマガ文中に添削箇所が、随所に浮かび上がってくる。
昔の赤ペン添削なら、真っ赤っかになったろう。

さらに1時間遅らす。
  ・
  ・
  ・
また、気づく。
フッダーがおかしい・・・
書き直し。

時間を1時間遅らす。
  ・
  ・
  ・
気づくと、すでにお日さまは、東に顔を出してる。

もうこれまで。
「ままよ」と、

こうして、ようーーやくメルマガ準備号の第一陣は、
手元を離れたのであった。

「行ってらっしゃーい」
心の叫びは、メルマガといっしょにリリースされた。