いただきました!


いつも、念珠談義に花が咲くMさんから頂戴しました。
不思議な紳士ミスターM。最近は閉店時間間際のご来店が多い。
こられると、決まって念珠談義に花が咲いてしまう。

「サウジアラビアに出張したからお土産ね」って
「今から行くから開けておいてよ」「ガチャン」←電話の音
あのね・・・言う間もなくこちらに向けて歩を進めている感じ。
「お土産」の単語に「待ってまーす」と脳の回路を通さないで
わが口は、勝手にレスポンス。

我がパソコンもこれくらい反応が良いといいのに・・・

Mr.Mは、雷鳴轟くなか、いつものように、ニコニコしながらご来店・・・というより
「おかえんなさい」のほうが似合うような?
あまりに自然にいつもの席につく。

一見すると普通の紳士だが、チベット仏教に精通した古派の修行者なのである
修行をつんだ成果か、物事に全くこだわらない。
そんなことで、なぜか馬が合うのである。
(お客様に馬が合うも会わないもないのだが、慕わしいのは慕わしい)

この私を驚かすのを楽しみとしておられるようで・・・
事実、何度「へー」を連発してきたかわからない。

今回は、回教徒の念珠を携えて、きてくださった。

「店長見たことないでしょう」と大黒様の
ありがたそうな眼の表情を見せて興味深くこちらを伺っている。

「残念ながら、持っています」と私。
とたんに眼は落胆している。ありあり。

「あ!間違い、間違いですロザリオでした」
と訂正。それは事実なのだ。(製作したこともある)

Mr.M、また悪戯小僧の眼の光を取り戻した。

そんなこんなで
念珠屋の屋根の下、ラマ教の行者のイスラムの話題で夜はふける・・・

去るもの・・・くるもの・・・


昨日、観音さまに「行ってらっしゃ」と見送ったら
今日は、お地蔵さまが「いらしゃい」でした。

もう3年?4年前に店で立ち話させていただいた約束を
覚えていてくださって(嬉しいですね^^)いて
心温まるお地蔵さまの墨絵をお持ちくださった。
髙尾桂さま・・・NPO国際芸術協会理事長とかいくつかの団体の代表を掛持ちされて
いらっしゃるが、そんな肩書きを全く感じさせない
気さくなお姉さんという感じのお客さまだった。

童子や女性をモチーフの墨絵がなんとも言えず惹かれるのだが
お地蔵さまは、描かれたきっかけに心動かされるものがあり、
お預かりすることになった。

しばらくお店に鎮座していただこう・・・

ぼくの宝物


自分は尊敬する師に恵まれている。
人生の変わり目には、いつも座右の銘を与えられる。
なんらかのかたちで道をしめされるからふしぎだ。
この散華も福島のS師に時々いただく。
真心こもる逸品なのだ。
すべて手作りで一枚一枚筆書きされて織り込んで・・・

接客を生業にするものとしては、いつも考えさせられる。
だから、いつも、おすそ分けで、手元に何にも残らない。

いや・・・なにか暖かいものが・・・残っていた