久しぶりの自転車のランで上半身が痛い。
想像以上に山坂の多かった秩父観音霊場のお土産は、
何と言っても、水の張った田んぼにスッテンコロリンしたことと、
ブレーキの利かないつま先下がり(という単語があるか知らないが)の
縦転しそうな下り坂にブレーキをかけっぱなしで手に力が入らない。
その複合的な産物として、今日になって上半身のみ筋肉痛が残った。
電話を取るにも一苦労。
なのに作業していると一本の電話。
「店長さ~ん?」
聞き覚えのある声。
以前に巡礼記を書いてもらったTさんである。
話は変わるが、
実は1番札所で面白いものを発見したのだった。
本堂内をキョロキョロ見渡すとに納経した写経紙を経机に積んでいた。
ぼくもその上に自分の写経を乗せようとした。
すると、見覚えのあるものが目に飛び込んだ。
同じ延命十句観音経の写経だ。
「ほー珍しい」
どんな人が書いたんだろう・・・興味を持って願主の名前を見た。
「T」と書いてある。
???
なんだあ・・・
ちょうどよい。
電話の主に確認してみた。
「店長、今秩父にいるんですよ~」
と、のたもうた。
聞くと、同じ日に秩父霊場を廻りだしたというのだ。
ぼくの1時間前に札打ちしていることがわかった。
彼も驚きを隠せない様子。
それはそうでしょう・・・
まさかここで鉢合わせしようとは。
最後になって、
観音様にサプライズを与えられた感である。