春近し。古えを想う

浅草寺境内は寒々とした風景が身も凍らせる。
2尊仏の合間から観た寒月がさらに寒さを増す。

境内の掃除仲間から梅園は真っ盛りだと聞いてじっとしていられず茶話会もスルーして川っ淵に向かう。
しばらく朝のウォーキングは川沿いのコースを取らなかったので桜の芽吹きも梅の様子も知らぬところだった。つい先日最近の朝ブラコースにある牛島神社の白梅が清楚ながらも満開の様相だったことを思えば、墨田梅林の梅たちは推して知るべしだろう。
古の歌人でなくともこの様子は心を動かされる。
ただ、会津からの梅たちは黒々とした異様なひねりをもつ枝ぶりに墨絵の世界を保ったままだった。

紅梅は見事に咲いていた。

1988年に会津との姉妹都市の記念に植樹された梅のようだ。
枝っぷりになんとも梅らしさが漂ってくる。

案外知られていない隅田公園の梅林。
公園整備が進んで東北の震災を前後して公開されたんじゃなかったかな。。。
梅の清楚さに心洗われる。

コロナ禍の祭り

お見事!としか言いようのない光景だ。

朝のこの時間は活きのいい担ぎ手の連中で足場もないほど混むはずだったが。。。
三社宮神輿庫の鉄扉も固く閉められている。
雷門前がにわかにギャラリー的に多い。ん?なにかある。。。

当たり!

神様をお遷りいただいたお櫃がわが町内を廻られた。

本来なら神輿にて各町内を渡御されるはずだったわけで、そこが祭りの肝のような雰囲気になって今に伝わっているわけなのだ。

が、人は集まるなというのだから、こうなるのはごく自然のこと。寂しいとも声が出るのは人情として仕方のないことなれど、祭りの芯は宗教儀式として、浅草神社の神様となられている土師中知、檜前兄弟の神霊が浅草の氏子たちのもとへと、お行になられることとが本来の姿なのだから、形はどうあれこれで正解なのだ。

それを商売に託ける性根が間違っているというのだ。ろう。

けど来年は賑やかさが戻って欲しいな。

あなたのなせたことがきっかけで浅草はこんなに栄えていますよと報告できる活気さを見せて返してあげたいと思うのだ。が。

正月に持ち越した。。。コロナノヤツメ

新年を迎える一時間前にはもう、人でいっぱいの雷門前。

なんだ変わらないじゃないかと思うなかれ。。。

実は以前の画像。

昨日の同時刻。。。うひゃ。

本堂の手前に最後尾があるなんて、未だかつてなかった光景だ。

一件だけ営業中。寒いからね。人だかりといえば人だかりというのだろうが周りが明かりを落とし震撼としているだけに店の照明がやけに目立つ。

昨夜の状況にショックを抑えつつ日が昇る前に観音様に向かってみる。

この時間でも例年だと入れない一方通行の仲見世。

知り合いの店長が孤軍奮闘していた。

それでも正月らしさは失っていない風景がここにはある。

浅草神社も地元の方かなぁ。

嘆いていてもせんないこと。

もう、、、この状況を楽しむしかないということか。

死期に活路を見出すということなのか。

早朝の一コマ

隅田川から押上に向かって引き込む大横川の最下流に枕橋が架かる。

鬼平犯科帳には時々描かれる。この橋のたもとには蕎麦屋が長く営業をしていた。ついぞ一度も入らないまま暖簾を下ろしてしまった。今はそこからスカイツリーまでの高架下を利用してブティックなどのこじゃれた店が軒を連ねるようになって当時とは覚醒の感が否めない。

隅田川の合流点には逆流防止用の門扉がいかにも景観にそぐわないいかついイメージ、存在感を放っている。まぁその内側の溜りには、どこでも泳げればいいのよとばかりに、カモの親子がのどかに浮かぶ光景と遭遇することがある。水が浄化されて、気持ちいいよーって言い合っているようにのどかにぷっかりぷっかりと漂っている。けっして泳ぎたいというのではないが。。。

墨田区役所を右に見ながら進むと庁舎の裏側に回り込みながら下りとなる。桜の時期は花びらがピンクの絨毯となる。短いながらもTON的には桜坂なのだが、紅葉の季節はその桜が葉を落とし、そこに朝日があたりでもすると、えも言われぬ美しさを醸し出してくれる。

桜橋まできたらいの一番に銀杏の黄色が目に飛び込んだ。

ついこの間まで青々していたのに。一昨日までは気がつかなかった。

もう少し右に首を振ればスカイツリーが映り込むのに全く気にならなかった。

あの人工物がめ新しい風景とは思わなくなってしまったんだなぁ。

ケヤキの赤もなかなか彩が美しくて新緑のケヤキの風景同様大好きなTONなのだ。

どうするとこんな色合いに仕上がるんだろう。数歩歩いちゃぁ立ち止まり、数歩歩いては止まる。前に進めない。

おまけ。

猫を追っ払う鳩たちの群れ。。。

この時期だからこそ光る。。。いちご一会

9割減からよくて半減がコロナ騒動以降の飲食業から聞こえるうめき声。

飲食業にかかわらず半分行けば良い方でよく利用していたお店が、知らぬ間に看板を下ろしていたなんてのはいささか気落ちしないわけがない。

そんな中にあって、ビジネスチャンスを感じ取りすっ店するお店もある。

当店のとなりにあってしばらくシャッターを下ろしていた物件に新たなお店があすより開店する。挨拶に来てくださって看板メニューをおすそ分けくださった。

いちご畑を埼玉や長野に三ヶ所持っているのだとか。それこそ積み立ていちごを使って和洋両刀使いのスイーツを店内でこさえるのだという。

行かない訳に行かないじゃん。

道の反対側にはミフィーのお店があり、コラボされるといいなぁと思うTONであったのであった。。。

四万六千日

今日は四万六千日。

あやうく通常の日と勘違いしてしまうところだった。

ほおずき市は昨日、今日の二日間本来なら行われ、下町情緒と活気と人情を感じる町浅草ならではの賑わいに溢れるところだったのだ。が、例のことにより例のごとくの状況であり、椅子に座っていられるご縁日なんてこの商売を始めてこのかた一度もない。初めての経験である。

これもニューライフというやつだろうか。

朝の7時です。
善男信女のお参りが朝から多少なりとも多い。
この時間から・・・
内陣には予約した方だけの入場が認められていた。ソーシャルディスタンス。
携帯にはほおずきの屋台はない。ほおずきのない四万六千日ってどこか風景に違和感が残る。これも長いあいだかかって蓄積されてきた文化だからね。こんなことしていたら年末はどうなるんだろう。

今朝の浅草寺

毎月一日は浅草寺境内をお掃除させていただいている。

ここ最近、靖国神社の昇殿参拝には行くことができないので、月替わりは浅草寺の朝課と境内の清掃で切り替わる感じがする。

けれど、このところの騒動で浅草の現状は静寂を保っているわけで今朝はどうだろうと内心ドキドキしながら本堂に向かった。

朝でも昼でもおんなじ光景の仲見世ストリート。。。

桜事情 隅田公園 桜は咲いても。。。

例年ならば桜の咲きだすこの季節になると朝早くから人の出が見られるのですが。

ブルーシートが大手をふるって我が物顔で公園の中を占めていたわけだから、こんなすっきりした光景もなかなか見られない。

上流を望む。左(右岸)が台東区、右(左岸)が墨田区
水戸藩下屋敷跡地にある公園はリニューアルしたばかり。以前は藩邸の雰囲気がどことなく漂っていたのだが。
勝安房(勝海舟)も驚く光景だろう。
提灯も飾り終えていたのにね。。。
八部咲きを超えている。朝の空気は気持ちいい。
桜の枝が横に広く思い切り手を伸ばす。。。

今日から三社祭り

いつもどおり朝ランを終えて神社経由で戻ることにした。

気持ちのよいいい天気。

三社様の神輿蔵が開いて、この期間は三社の神輿をまじまじと拝むことが出来る。 花川戸にいるときは身近すぎてあたりまえになっていたが、雷門に移ってみると、感触が全然異なることに気づいた。同じ浅草なのにね。