股木ちょうちん

我が通りにも三社祭りの準備のために股木提灯が揚げられました。
敷石の参道に提灯は何とも風景がいい。

こうなってくると、ソワソワし始めるんです。
この町も、
人も。

この風景も見納めかな・・・

昔は二隻しか係留していなかったらしい。
川辺に人が集まるようになって、隅田川がまた息を吹き返してきた。

花見の季節、花火の季節、折々の季節に水上はもてはやされるようになり、屋形船も需要に応えるように隻数を増やしていった。

外に住む人には情緒ある乗り物でも、案外足元では邪魔扱いされたりするもので、景観に支障があると嫌われたりさまざま。

浅草の裏通りのごみごみした風景に昭和レトロを感じて好んで足を向ける御仁もいるかと思えば、あんなションベン臭い風景は浅草に似つかわしくないと思うお人もいる。

まさしく個人差なのだと思う。

ぼく個人は、こんなごちゃごちゃして火が出たらどこに逃げるんだろうとか、水が出たら、護岸は大丈夫だろうかとか野暮なことを考えるのではなくて、この風景に何となくホッとするものを覚えるのだが・・・


吾妻橋から見た浅草側


重機が取り外し工事をしていた


このごちゃごちゃ感がいいなだよね

でも、遊歩道の工事で、ここも消える運命にあるのである。

今日はレガッタ

今日はもう何が何でも走っゾと思っていたら晴れた。
おかげで準備していた合羽も着なくてすんだ。

6時を回ったくらいなのに川辺は何やら慌しい空気が流れていたのだ。

それもそのはず、今日は早慶レガッタ当日だったのだ。

どういう役回りなのか、早なのか慶なのかわからないけれど、川面には様々な小舟が行きかっているし、黒いガクランのお兄ちゃんたちが走り回っていた。


言問橋とスカイツリー(タワーを内側から覆っていた保護網が100mくらい取れてスケスケになりました)

公園内には昨日の流鏑馬の馬場がそのまま残っていた。
辺りには馬の臭いもまだ漂う。
そこを駆け抜ける自分は・・・
 なんとはなしに不思議な感覚に陥る。

出漕は午後だという。

朝早くからご苦労さん。

東京タワー

久しぶりに近くから見ました。

やっぱり東京タワーのほうが綺麗だ。
・・・と思う。

だけど、第二展望台上に付けられたデジタル用の機材は本当にいただけない。
フランス人が、デジタル用にとエッフェル塔の突先にあんなものつけるだろうか。

ノン!
「あんなものつけたら、エッフェル塔の美観が損ねる」

と、あっさり拒否するだろう。

効率重視を旨とする日本だからできた策ではないのかな。
スカイツリーが建った暁には、あんな野暮なものとっとと取り外して、元の曲線の美しさを見せて欲しいな。


風の強さに花びらは散っている。
急な温度上昇にジョグの足も怠慢になりやすい。

上を向いて走る。
桜街道。桜のトンネルのようで楽しくなる。

桜見に奇声をはっていたのはいつの頃だったろう。
酒を飲まなくなって久しいが、朝の桜走りは夜桜に巻けず劣らず気持ちのよいものだ。

ほぼ完成

完成です!ほぼ。

以前と比べるとこうも違うかと感心します。

できてしまうとなんでもなく歩いてしまう道路なのです。
けど、作る方は寝転んで頬ずりしたくなるほど愛おしいのであります。

ガム・・・


普通捨てるか・・・?!
綺麗にしようと道路の敷石工事している横に・・・
ぽいと。ペッと。

この国のモラルはどうなっているのだ・・・

これならいいかも

全く知らない赤の他人でもサイクリストと見ると何の抵抗もなく話しかける。
これが同じ趣味に生きている者の強みである。

観音通りを浅草寺に向かって歩いていると三人の若者が二台の自転車に別れて乗っているのを発見。

三人が二台??。

ここがみそである。
つまり一台は二人乗り用の自転車(タンデム)であり、マニアックにもダブルタイヤになっているのであった。

しかももう一台は、こんなにも先鋭的な形のものだった。

「オーダー?」

脳ミソを通過しないまま口が先走った。
若者は一瞬いぶかしがるも、明るく答えてくれた。

「いえ、レンタサイクルです」
へ~~。こんな形のレンタサイクル始めて見た。

「どこからこられたの?」

「神戸からです」

また軽快に応えてくれた。

レンタサイクルと言えば、せいぜい軽快車どまり。
つまりママチャリの域を越えない生活観どっぷりの自転車がせいぜいだと思っていた。

目の前の二台は、その既成概念を見事に壊してくれた。

こんな面白い車なら、乗ってみたいと、地元のTON店長ですら思う。

「スカイツリーはもう見たの?」

「まだです」
きっとこれから向かうだろう。
なんたってもうすぐ日本一高い塔になるのだから。

ただ、背の低いこの自転車であそこまで行くのかな・・・
ちょっと心配にもなった。
寝転ながら運転する自転車は車高が俄然低くなるから、自動車の運転手からはかなり見づらくなるだろうから。

「じゃあ気をつけてね」

「ありがとうございます」

ちょっとした会話だったが、観光都市宣言をした東京都や台東区の交通事情を考えると、申しわけなさと、いささか不安を感じるTON店長でもあった。

完成すればスカイツリーは間違いなく人を集める観光スポットになること請け合いである。すでにツリーの足元は観光客や写真オタクで普段の日からいっぱいになっている。

浅草はもちろん現時点ですら観光客が溢れていて通常の歩道幅では人が通りにくいこと通りにくいこと。
催事や祭りともなれば、歩道などあってないがごとくの状態になる。

スカイツリーが完成したとき、隅田川を挟んだ一キロのこの距離を、既存の交通機関だけを頼りにするのだろうか。
バスや電車だけでよいものだろうか。

この区間は、きっと一級のプロムナードに変貌することだろう。
散歩道だからこそ、歩く視線と移動時間だからこそ味わえる風の臭い、四季の風景、移ろい変化する醍醐味。

どうだろう・・・

レンタサイクルは墨田区の石原にあったと聞いた。
もしかしたらあの歩道を走ってきたのかな。
狭いスペースを歩行者に気遣いながら・・・

それとも我が物顔でトラックが疾走する蔵前橋通りや三つ目通りを抜けて浅草まで走ってきたのかな。
思うとかわいそうになる。

一体全体、自転車はどこを通ったらいいのだ。

スカイツリーはまだ見てないの?
問いかけた自分にちょっと後悔する。

だってあそこに行くには、車の往来の激しい言問通りを通っていくことにもなる。
車の少ない裏道をちゃんと教えてあげなかったんだもの。

そんな心配ご無用の道路事情にいつになったらなるものだろうか。

そろそろ自動車優先の道路政策の舵取りに変化が起こらないものだろうか。
変化を求めて止まない。

参道らしさが見えてきた

我が商店街の通りの近況です。

浅草らしさが何となく伝わってくれるといいなと思うのですが。

雪まで降って祝福してくれました。

ただ、工事が遅れちゃうのが困ってしまうけれどね・・・