合掌

自慢じゃないが、語学は苦手。
いつまでもそうも言ってられないとは思うが。
そもそも中学の時につまずく。
「日本人が何で海外の言葉を習わなきゃならないの」
勝手な理屈と思えば理屈だが、着たるべく国際社会を気付くことができなかったと言えばそれまで。

勉強の為の勉強はとことんいやだっただけなのだ。
そのくせ数学や物理はとことん付き合った(自己弁護だが)。
答えが出るから面白かった。ただそれだけの理由なのだけれど・・・
まあ、根が気分屋なのだろう。

ところで、外人の観光客がすこぶる多くなった。
店にご来店いただくお客様も、半分以上が海外のお客様と言うときもある。
販売の現場である以上、逃げるわけにもいかない。
果敢にアタックして偈チンすることもあるけれど、
「誠意で事に当たれば道はおのずと開かれる」ようで

最後はめでたく喜んで店を後にされる。
履歴を見ると定期的にご来店くださっている海外のお客様も少数ではなくいらっしゃる。

今朝は、開店早々に海外のお客様がグループで来店された。
「グッドモーニング」と挨拶しながらふと見ると「墨衣」
数人は御髪があるが、あとは男女とも墨衣にスキンヘッド。
「写真とっていいですか」とカメラを見せられる。
「どうぞ」というとニコニコとしながら店内で仲間を写していた。
「どちらからですか?」と聞くと、「ブラジル」と応える。
そこから修行を兼ね日本にこられたのだろう。

そんな話をするととたんに打ち解けてくれる。
それは良いのだが、言語の土台がないから、砂上の篭絡では残念ながら話が盛り上がらない。

そんなときは合掌する。
仏教徒だもの、これは万国共通・・・
自然につなぎになってまた話がつながる。

といった様子で、お買い物を終えて、「またね」とばかりに店を後にされた。

それにしても国際色豊かになったものよのう・・・

ありがとう

捨てられず10年以上手帳に挟んで持ち続けている。
次男の保育園時代に書いたサンタクロースへの手紙。

子供の純粋さは最大の教科書だと思う。

気遣いさも見習いたい。

地元の歴史

昭和5年の浅草紹介本にも「専堂坊屋敷」として
当店の在るこの場所が説明されている。

ちょうど、並木町と材木町(雷門2丁目内)を境とする格好で一之宮つまり、
隅田川より引揚げた観音像を初めに祀った篤信者(沙門)土師中知の末裔は代々土師専堂坊を名乗り、この地に住んだということがうかがえる。