父の日

父の日と聞いてふと思い出した。

僕の人生に母の日はあっても父の日が意識にのぼったことはない。
生まれて数年で先に逝ってしまった父はアルバムの中の空想の人。

仏壇=父であって、
何ら実態の伴わない存在でしかなかったが共にいた。

不思議と子供時代から、その仏壇のある小部屋、
といっても半畳の盲腸のような出窓部屋が
僕と父とを結ぶ唯一の空間だった。

どこの家でもやっていたことだが、
季節の初物やもらい物はまず仏壇に備えた。
なぜそうするかなど考えもしなかったが習慣だった。

そのうち盲腸部屋は、おやつを食べるのも、
マンガ本を読むのも、勉強をする時も、
内緒の宝物を隠すための秘密基地ともなっていった。

そのうち布団を持ち込んで・・・半畳にどう寝たのか思い出せないが、
ガサガサ小虫(ゴキブリ)の音も気にせずそこで寝た。

僕にとって、そこが我が家の仏間であり精神安定剤だった。

結局は、僕が「気が付こうと気付くまいと」、
歴然と父の懐で育てられ、心の状態も保たれてきたのだと今にして思うのだ。

今年は、ちょっとはよい線香をあげようか・・・

弘法大師と興教大師

新義真言宗の脇は、弘法大師と興教大師が正式。

でも、どれだけ浸透しているだろうか。
お寺では、豊山派でも智山派でも照会しているはずなんだけれど

お客様の口から聞けることは殆んどない。

でっかいなあ。

大島部屋のお相撲さんでした。


2m近く上背のある方もいた。

がたいもしっかりしているし、すごい圧巻。
やっぱり最高の格闘技だわ。

以前は他の部屋のお相撲さんだったけれどよく来てくれた。
どうしたかなあ・・・

お薬師さん

白檀の薬師如来二点

右は新造。

また、手を変えて製作の予定。

行きたかった「薬師寺展」もついに行けず終い。
今日が最終日のはず。

とても残念。

水晶の五鈷と金剛鈴

お客様から電話をいただいて
「ブログにある念珠に組み込んだ五鈷杵」と聞かれた。

僕が留守中のことだったために、そうとう店では慌てたみたい。
次長そっくりさんの相棒のT(巡礼のTさんではない)が血相変えて懸命にTONちゃん日記を調べているところに帰った。

そんなのあったの?てなくらいにいぶかしげに聞いてきた。

試作品としてどこかにアップしたのだろう。
アップしたはいいけれど、急ぎの仕事にかまけて、
忘却の彼方にいってしまった。

あわてて日記をくまなく読み返してみるが・・・
何処へや・・・  わからない・・・

彫り玉のストックを文字通りひっくり返してみた。
あった。
試作品だから僅かしかないがちゃんと取ってあった。

それがこれ。

念珠の二天や親玉替わりに入れてみると面白いと思って
製作したものだ。

大きく感じると思うけれど、
実はこんな大きさ。


(7mm玉を一緒に獲ったので大きさが比較できると思う)