ノスタルジー

中学に入りたての頃、英語の得意な姉が馬鹿な弟をからかってやろうとばかりに、習いたての単語をぶつけてきた。

いじわる姉: 「ノスタルジー」ってどういう意味だ?
バかと思われていた弟:「郷愁だろ」

予想を裏切った答えに驚嘆のうめき。
弟を見直した・・・とか。

もちろん習っていない英単語だった。
意味は知るはずもない。

けれど知っていた。

何故か。実はニュアンスで理解していた。

市電好きの少年は、ノスタルジックなものがお好みだったのだ。
廃止の序曲の中にあった市電関連の本には、花形交通の座を降りた市電に対し、過去の乗り物と頻繁に「ノスタルジー」の単語を使うようになっていた。

しょっちゅう出会うこの単語の意味はわからずとも『「郷愁」に浸る』という感覚だけは、ちょっと背伸びした大人の感覚のようにぼくの中では醸造されていたのだ。
ノスタルジーをキーワードにしていた少年時代だったのだ。

実は玉電を調べている時に偶然見つけたサイトのメモリーのために今日は書きました。

昭和30年代初頭の雰囲気がよく読み取れる。
この時代父母も青春だったのだろう。
http://www.maboroshi-ch.com/tre/cin_01.htm
http://www.maboroshi-ch.com/tre/cin_02.htm

玉電 はこちら。
http://homepage1.nifty.com/sassy/40s/tamaden/tamaden.htm
http://osushiyo.hp.infoseek.co.jp/tama.html

がいこつ各種

左から僕の私物の腕輪。
水牛、象牙、麻莉木(バラ根)、ノット
5250円・47250円・5250円・4200円

あと柘や水晶もあるけれど、とりあえず4種類。
結構表情は出ているでしょ。

ノットは新作。
腕につけやすいように丸くて腕につけやすい。

こんなに腕につけて町を歩いたら、きっと道行く人はギョッとするだろうね・・・

とどろき

「とどろき」とつく地名は、どうどうめく、つまり川音などの水音が激しい様を表しているところに因んで名づけられた場合が多い。

だから、十中八九近くには川が流れ、本流と支流の合流地点であったり、滝があったり、谷あいであったりと川が騒がしいまさしく川音がとどろいている土地が多い。

東京の等々力も、轟も、等々鬼も地形図を見ると近くに川が走っている。

自転車で旅をしていた頃、五万図とにらめっこしながら走るコースの状況を先読みして想像するのが楽しかった。
現地に行って予想通りだと、悦に入ったものだった。

最近NHKのドキュメントで驫木(とどろき)という青森県の日本海側の小さな駅のルポを観た。

面白いと思ったのは、「馬を三つ重ね」てとどろくと読ませるところにあった。場所は五能線の水しぶきのかかる小さな無人駅。

土地の古老の話では、北風で海のとどろく様に三頭の馬が驚いて暴れたことにちなんだのだという。
厳冬の青森の厳しさは並ではないから頷ける話ではある。

ちょっと脱線するが、驫の字に触発されて調べてみた。
三文字重ねることで、様を強調したのだろうと想像する漢字は奥が深い。
訓読みがされていないも漢字もけっこう多いものだと思った。

轟(ゴウ・とどろく)・驫(ヒョウ)・灥(セン)・厵(ゲン)麤(ソ)・矗(チク)
超実直な人は矗人だの、橋にも棒にもかからないほどのお馬鹿な人には驫麤だのと、新しい表現ができそうである。冗談ではあるが。

青がえる

東急5000系、通称青ガエルが渋谷駅前に設置されてから一年半。
残念ながらまだ見に行けない。
ちょん切られたのは惜しむべきことだけど、あの狭い駅前に置くにはしかたのないことなのかな。

東横線の白楽に住んでいた小学校低学年の頃は、古い二色塗装の旧型車と、これしか走っていなかった。

急に思い出してどこかに動画はないものかと調べたが、さすがに時代が古すぎて見つからなかった。
唯一、都落ちし(しかも上さんの故郷熊本とは・・・)一両で頑張っている姿を発見。

数両編成で都会の中を疾走していた勇姿とはちょっと様子が違うけど、動かぬ銘品より老朽化していても頑張っている姿がいいな。