ちょっと鉄

「1362」と聞いて都電のレール幅つまりゲージと連想する人がいたら
かなり「鉄の血」の濃い人と見た。

JRや東武電車や小田急電鉄や世田谷線を覗いた東急、相鉄線などの1067㎜。
新幹線を始め日本の標準軌となっているのが1435㎜
関西方面では、私鉄の多くが採用している。

そのどちらともつかないのが1372㎜。
1362㎜ゲージを東京ゲージとの呼び方もある。

そのルーツは東京都電の前身で明治15年6月25日に新橋ー日本橋間に開通した東京馬車鉄道のゲージに遡る。
「馬車鉄道」つまり電気の代わりに馬が小さな客車を曳いたのだ。
日本の電車事業は明治28年に京都市内で開通した市内線が初であるから、
13年間は、馬の力を借りてレールの上を馬車が走ったわけだ。

その軌道敷を利用して電車化していったために、馬車鉄道の名残が軌道幅として摩訶不思議なゲージとして残った。

今にいたるものは、京王帝都や都営新宿線、都電荒川線、東急世田谷線ということになる。

かたや都市間を結ぶ高速鉄道。
かたや専用軌道ゆえに全廃をようやく免れ、細々と一路線で運行している下町の足。
共通項を見出すのは、電気で走る乗り物くらいにしか感じない諸兄もおられることだろう。

そこには、今では考えにくいが、今では当たり前のように行われている、鉄道の相互乗り入れの名残でもある。
京王線が東京市電に乗り入れるという計画がされた。そのために市電側の1372㎜のゲージを京王線側が採用した。
市電は都電へと移り廃止され、京王線は都市間の高速交通へと変貌していった。

後日談として、都営新宿線が京王線と相互乗り入れをするため、他の都営地下鉄線が1435㎜の標準軌を採用しているにも関わらず、京王線の1362㎜に合わして1372㎜を採用したという。
めぐり巡ってとはこんなことを言うのか・・・

京浜急行の前身京浜電気鉄道も、東京市電と直通運転を計画し、わざわざゲージを全線標準軌の1435㎜から1372㎜に変更し、めでたく品川で東京市電と乗り入れた。
その後、乗り入れはご破算となってしまい、もとの標準軌に戻すと言う手痛い試行錯誤を繰り返すのだ。

京成線も王子電気軌道との乗り入れを画策し1372㎜の当初ゲージから、1435㎜へと改変し、都営浅草線が開通を待って、京急ー都営浅草線ー京成と1435㎜ゲージで手を結ぶこととなるわけだ。

考えると実に実に可笑しな縁を感じるのだ。
だから歴史は面白い・・・

台宗課誦

案外知らない方が多いので、寺もののお経もあるのです。

こちらは天台宗。
「台宗課誦」

金襴のものもありますが、ほとんど紙表紙のものが一般的。

3675円(税込)

こちらは真言宗
お山に上がる時にお持ちになりますね。


3780円(税込)

大日経

なかなかない大日経。

密教の根本経典であるのに、どう探しても金剛頂経と大日経は廃盤が相次いでいて
ようやくにして、この一種類のみが文政堂版で入荷できた。

この本のよいところは、ルビが全文に渡り振ってあって
在家でもとっつきやすいこと。

おまけに読み下し文もあわせて収録されている。
版元も頑張ったなあと思わされた。

7巻中の1巻なので他の分はいつ出版ですか?
と尋ねるが、出版の予定はないという。
以前、大日経と金剛頂経の25万で復刻したと聞いた。
こちらもいつになるか皆目検討がつかない。

30人ぐらいの希望が集まれば、復刻も可能かもしれない。

密教の根本経典でありながら、
手に入らないというのは何とも釈然としないのだが、
出版は難しい時代なのだ。
そう簡単にこれだけのものを易々とは作れないか。
制作側の諸事情に思いを馳せる。

ちなみに価格は2625円(税込)です。

記憶の断片

便利な世の中だと思う。

こんな古い番組が、何の苦労もなくちゃんと観れるのだもの・・・
「東京の空の下」

小学生の時代に飽きもせず毎日毎日ずっと観ていた。
東京の地理の勉強。民放がこんな放送を続けられたいい時代だった。

影響され、東京一周大冒険を企画するも
母親の一声で却下となったとのは言うまでもない。