試作なのだ

親玉、二天は本翡翠

主玉にインカローズ、赤メノウ、上紅水晶 水晶切子

以上の組み合わせは、女性には持っていただきたい素材で作りました。

トラ琥珀大玉腕輪

久しぶりに虎琥珀の大玉が手に入ったので腕輪に仕立て。

主玉が16mmだから大きいよね。

天台型の薄い玉のものもあるにはあるのですが、汗の影響を考えると使われる方のメンテナンス次第で割れや欠けが生じるのではと出しそびれてしまった過去がありますため、こういう丸玉はそういう心配がなくて、ちょっと安心。

でも使い終わったら乾拭きは必修ですけどね。

アマゾナイト

最近は新しい種類の玉が巷にあふれる。

パワーストーン関連の店が飽和状態になるほど雨後の筍のごとくであるし、いや、ピークは過ぎたかな。それぞれが凌ぎを削って新たな原石を見つけては、流行らせ消えていく。石の寿命は永遠なのに、人の色香に惑わされて流行病のように打ち上げられては消えていく石たちがかわいそうでならない。

おっと、、、そんなことを書こうと思っていたのではなかったのだ。

久しぶりにきれいだなと思える石が手に入ったので、速攻仕立ててみた。

アマゾナイト。希望の石の名にふさわしい冴えて発色の良い空色。昔は天然トルコでも手に入ったけれど、とてもとても今は・・・はい。無理です。

天然ものと養殖もの。沈香というけれど・・・

知り合いから沈香をいただいた。

といっても養殖?・・・栽培もの。もらって半年間机の上にほっぽらかしている。

昨日久しぶりに手に取ってみた。

濃厚な香りではないながらもしっかり実用に耐えられる香りを芳香する。焚くとさらにいい。

この沈香が通常のものと違うのは、栽培して作られた沈香であるということだ。

香り成分のある部位の厚みが表皮あたりだけなのだろう。

まだこの薄さだ。

残念ながら玉にはできない。

10mm厚みの沈香が部材として可能になれば、市場に出るようになるだろう。

でも、でも、旧沈香はさらに高くなるかもね。天然物とか言って。

糸魚川ヒスイ腕輪

以前から興味がありながら入荷しなかったものの一つに糸魚川翡翠があった。

気にはなって時々玉屋さんの手持ちを見たり、展示会などで高級品を扱うブースに顔を出して、実物を手にはとってみてはいたのだが、手元にビルマ翡翠が売るほどあるのに・・・、と思うと躊躇してしまい、早々に尻込みしてしまっていた。

が、つい、出来心で入荷してしまった。

入り組んだ色合いの様が何とも言えずいいのだ。仕方ないな。これは。好きなものは好きなのだから。石との出会いは一期一会だから。

久しぶりに作ったよ

久しぶりにワイヤーを使った。

以前は頻繁にワイヤーものを作らせてもらっていて、おかげで念珠屋なのか、アクセサリーショップなのかわからないほどだった。ワイヤーも0.28mmから0.6mmまで数種類、間玉やフック、ダルマ、つぶし玉、材料屋さんとの間を行ったり来たりしていた。

でも近頃とんと大人しくなっちゃった。

本来の職人仕事ができるのでありがたいといえばありがたいのだが、ちょっと気分転換に作りたいなと思う寂しさもなくはない。

で、こんないたずらもしたりしているわけで・・・

守護仏ネックレスの特注

通常のMサイズは6mm玉を使用しているが、さらに小さいサイズの玉は?とのご質問から5mm玉で仮通し。

でも弾が小さくなるということは、ネックレスと銘打ってはいても念珠としてのベースがあるので、あくまで108玉を基調にしている以上、念珠の内周は小さくなる。

やはり頭をすり抜けられない。それじゃあどうしよう。。。

念珠としてのお約束事を逸脱することなくなんとかしようと思えば、四天玉で調節しようと思い立つ。

で、考えた結果がこうなった。

これで内周605mm。

子供時代から大人用しか合う帽子のなかったTONの頭は、入らないが、普通の方ならまずスルーするだろう。

あとは弥勒菩薩の彫りがうまくいくことを祈るのみだ。

ムーンストーンに置き換えて。

以前のペリルをピーチムーンストーンに置き換えました。

ペリルだとおとなしいピンクですが、ムーンストーンだとやはり違いがよくわかります。

真骨頂

念珠を初めて持たれる方が何がおすすめですか?と聞いてこられることはしょっちゅうだが、決まって「水晶」と答える。

もちろんケースバイケースで、珊瑚のときも、翡翠の時も、白檀、etc…とお話することもあるのだが、お客様が求められる意味を伺ってそれに即した玉材料をお応えする。

魔除けだ、厄除けだと言われれば問答無用で水晶と口をついて出る。

今は水晶というとずいぶん一般的になってしまったけど、僕が念珠に興味を出し始めた頃は、国内での玉磨きも盛んなころで、磨きの等級もしっかり生きていたころだ。

水晶玉を御神体にする甲府の金桜神社にお参りし、御神体の由来を知りますます水晶が好きになった。

水晶玉は光を集める。暗い堂宇にあっても水晶だとその存在を主張してくれる。

修行で暗い堂に篭るときは水晶を四天に配置した念珠でないと見えなくて困ると修行僧からも聞いた。そんなことがいちいち水晶好きの心に刻まれた。