7月に入っても、
あまり実感の伴わないお盆月。
僕がこの仕事を始めた頃は、6月になれば、
どことなく、ざわざわしてきて、
お盆の到来を肌で感じたものだった。
だから、何の迷いもなく、それまでの
「ここ何屋さん?」と聞かれる不思議なお店、ワンダーショップから
誰が見ても迷うこともない、
「供養のお店」に大変身するのだった。
もっとも、当時は、仏壇が店の半分を占めていたから
自分が思うほど、ワンダーショップでもなかったかもしれない。
ところが、今は、
お盆の当月となっても、
ご供養の話がささやかれるのは、
3、4日前から
具体的には、ほおづき市がたってからなのだ。
「ほおづきは人の魂を現す」なんて考えて
買い求める方が、どれほどいらっしゃるか、わからないけれど
ほおづき市=四万六千日(本来は、ご縁日に市がたったが正解で
「=」ではないのだが)を境に、
浅草は、お盆ムード満タンになる。