浦島くん

忙しい忙しいといいながらも、やりたいことだけはやらないとね。

EC研究会の勉強会に、どうしても聞きたい内容があった。
参加したくて、店を飛び出した。

出掛けになると、いつも仕事がホイ!と入ってきて
身動き取れなくなるのが常なのだけれど、

今日もご多分にもれず仕事となり、一瞬ひやっとしたが、予想以上に早くに解決し、急ぎ神田に向かう。

先回からWeb2に関したゲスト講師ばかりで、目が離せない。

EC関連では、ワイナリー和泉屋の社長さん。

一見すると、どこのおじさん?と自分のことをさておいて、感じる風貌であったが、話の内容には、ヒントの種がごろごろしていて、ちょっと圧巻であった。

少しのぼせた頭をクールダウンさせながら、神田駅に戻る。
その途中・・・

実は、もうひとつ目的があった。
ここ神田にくるたびに、
実は、スポーツ自転車の草分け的存在「アルプス」を探していたのだ。

しかし、方向音痴に気ぐるみを着せたような僕には、
今まで何度足を運んでも、見つけることができなかった。

が、今度は、違う。準備万端なのだ。

ちゃんと番地を控え、
あらかじめマップファンで確認し、準備をした。

果して、探し当てた。

何のことはない。
前にも通っているじゃないの。

なぜ、見つからなかったの…

少し古いなあと思う戸をくぐる。

主人は、同じ年くらいか、
いや、ちょっと上だろうか。
自転車屋の親父という風貌。

伺った旨を告げると、

10年15年ブランクのある人が、
ここ最近、また走り出す方が多いという。

彼は、浦島太郎の「浦島さんと呼んでいる」と
笑って教えてくれた。

「は~。みな考えることは一緒か。」
心でため息をついた。

団塊の定年と関係しているんだろうか…

「けれど、自転車環境の変化に、みな驚いているよ」と
驚いているのは、僕だけじゃないことを慰めてくれた。

(実はもうちょっと長いの)
30年走っていないとは、ちょっと言いづらかった。