いつのまにか・・・

高校2年の長男と腕相撲をした。

去年の暮れにも同じように勝負だと言い出し、
急に手を組んできたものだから
不意を食らって見事、負けてしまった。

子供に負けるなんて、コンチクショー!

悔しさと若干の嬉しさが半々。
上さんは笑っていたが、男って案外本気さ。
本人は、悔しさをかみ締めていたのだ。

今度は、こちらから勝負をかけたのだ。

速攻で、負かしてやろうと組みふした。
97%まで組み伏した。あと1cm。勝利は目の前。

すると、敵は背水の陣をしいて、持久戦に持ち込んだ。
あれ?つぶせない。

96、95、94、93…エネルギーが減っていく。
僕のカラータイマーは「赤」。

力はどんどん抜けていくのがわかる。
比例して、ぐいぐい腕が持ち上げられる。
あ。もうダメだ。
「持久戦になったら勝てないよ」

悔し紛れの一言だった。

今度は左手で勝負だ。

考えると縁があるなあ

子供のときは、必ず神社の境内か寺の境内で遊んでいた。

弘明寺観音。

横浜で一番古い十一面観音をまつっている。
坂東霊場である。

小学校時代近くの古銭屋に日参していたこともあり
とにかくよく遊んだ。
縁日にも飽きるほど出かけて遊んだ。

横浜を離れて浅草に移るまで、よく参拝した。
けれど本尊がどうのなど、全く薀蓄(うんちく)は持たなかった。

浅草に移り今の仏壇店を開くとき、どういうわけか十一面観音を奉った。
聖観音宗の門前なのだから、聖観音でもよいだろうに・・・

何故か十一面観音が気に入った。

最近、考えが変わった。
実は、気に入ったのではなく、気に入られたのかもしれないと。

雰囲気だけ

まだ浅草はごった返している。

「ちょっと人混みはね・・・」
と出控えていらっしゃる皆さま。

せめて店内だけでも・・・

(あ、どうでもいいって)

人も神様も一杯!

雷門前はご覧のとおり。
歩行者天国で気持ちのよいスペース。

それにしても、黄色いプラカードが目立つのにびっくり。
「神様は・・・」のあのかたがただ。

托鉢風のアルバイトも立っているし・・・

恥ずかしながら、正月三が日に、昼間の浅草散歩は、はじめての事。
買出しかたがた、頭の切り替えに出たに過ぎないのだが…

こんなに多かったの・・・

いやあ・・・
たまに表にも出てみるもんだ。

と驚く、井の中のBooなのでありました。