神の国

いつも行く喫茶店で、昼食のカレーをワフワフしながら、
ニューズウィークを斜め読みした。もちろん日本版だが。

日本のスピリチュアル熱について特集を組んでいた。
面白かったのが、「日本人の宗教観」について。

日本人は、神道の行事をこなしながら、
葬式は仏式で、結婚式はキリスト教式で行なう。
こうした感覚は、一神教の外人には不思議でならないのだという。

まあ日本人である自分も度々、不思議に思うのだから、
致し方ないかとも思った。

まあそこまでなら、よく言われていることだから、
「そうだよ」と答えるしかない。
想定内の話しだったが、
次の文章には、少しばかり考えさせられた。

「それほど多くの宗教を取り入れていながら、
人生観に影響するほど、宗教によって救われたと思う人はいない」

思わず苦笑した。

「また、信仰の力なしにひとつの国が、
うまく機能していることには好奇心をそそられる。

神がいなくても人は善良な存在でいられることも不思議でならない」

これは面白い感覚だと思った。

まあ、褒められているのか、
けなさっれているのかよくわからない文章だったけれど、

日本人は、八百万(やおよろず)の神々の住む神国で、
深遠な民族性なのさと答えたくなった。