目黒の若旦那の来店で小一時間話し込む。
この方とは実に稀有な縁を感じるところ。

支障があるのでこまかな説明はできないのだが
様々な部分で共通するところがあって話が弾みつい引き止めてしまう。

お客様との縁ってとても不思議だ。
常々思う。

「友達の友達は友達だ・・・♪」
なんて歌が昔あった。

若い人には全く関知しない曲だろうけれど、
「人はひとりぽっちじゃないよ」という内容の歌なのだ。

自分は孤独のように見えても、どれだけの人と繋がっているか
友人がいるか気が付かないだけなんだ。
ということなのだ。

今世にあっては、初めて会うような顔をしているのだけれど
何処でか知り合いであったのではないだろうか。
どこかで繋がっているのではないだろうかと感じて止まない。

縦位置の孤独。
社会の中ではつい横の人間関係ばかりを見てしまう。

それだけだとくもの巣のようにネットが張り巡らされているのみで
どこかふわふわした感じである。

忘れてならないもう一つの糸がある。縦の糸だ。
時系列の中での人間関係。

過去には父母がいる、祖父母、曽祖父母、・・・がいる。
そして子供、孫、曾孫・・・

それも人間関係だ。
しかもしっかりDNAで未来に受け渡しすらする。

縦と横の人間関係の中心点に自分が位置している。
それらがすべて関わり続けているのだ。
時々考えてしまう・・・

いや、
頭で「考える」と言うより肌で「感じる」と言うほうが正しい。
ややもすると縦の糸は忘れやすいのだが
しっかり、ネットを張っていて関わりあっているのだ。
おろそかにできなくなる。

さて、
今日は誰と逢えるだろうか。