25年ぶりに友人とひょんな所で再会した。
実はトイレに入りながら、彼のことを思い出していたのだ。
恩もあるのに挨拶一つしていない。
何かのつてを使って近々調べてみよう・・・
と思い立って、後ろで順番待ちしている気配に気遣い、
早々に切り上げ、どうぞと交代しようとした。
何の気なしにその顔を見た。
血の気が引いた・・・いや、狂喜した。
その本人が立っていたのだ。
何故?
なんて全く思わない。
やあー・・・言葉にならなかった。
握手を交わし、近況を伝えた。
世話になった彼のお母さんは亡くなっていた。仕事も替えていた。
すっかり様相は変化してしまったが、時の経過もすっかり忘れ
白髪が多くなったことも、形容しがたい身体的変化も目には入らなかった。
25年前にすでに飛んでいた。
縁とはこんなものか・・・