テグスです。
こうなりました。
今日の浅草
信念
都電の全廃に多大な影響を与えた過去のある知事をネットで検索しているうちに、
「美濃部正」という人に偶然行き着いた。
親戚筋の人かと思いトンチンカンな頭で読み進むうちに
とんでもない日本人がいたことを知った。
すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれないが、
僕は全くもって無知だった。
太平洋戦争末期、軍上層部は「特攻やむなし」で通常攻撃から一撃必死の
特攻攻撃に考えが固まっていったのはご存知のことと思う。
特攻作戦(作戦などといえないが)に切り替えるための首脳部の作戦会議の席上で、真っ向から反対を唱えた人物が彼、夜襲専門の「芙蓉部隊」を束ねる「美濃部正海軍少佐」であった。
当然「末席の現場の仕官分際が何を言うか」である。
下手をすれば、軍法会議ものである。
しかしそれを押して意見を述べた。
彼の言である。
「ここに居合わす方々は指揮官、幕僚であって、みずから突入する人がいません。必死尽忠と言葉は勇ましいことをおっしゃるが、敵の弾幕をどれだけくぐったというのです? 失礼ながら私は、回数だけでも皆さんの誰よりも多く突入してきました。今の戦局にあなた方指揮官みずからが死を賭しておいでなのか?」
「劣速の練習機が昼間に何千機進撃しようと、グラマンにかかってはバッタのごとく落とされます。2000機の練習機を特攻に駆り出す前に、赤トンボまで出して成算があるというのなら、ここにいらっしゃる方々が、それに乗って攻撃してみるといいでしょう。私が零戦一機で全部、撃ち落としてみせます!」
彼の隊は終戦時まで特攻を受け入れることは一度もなかった。
99%特攻一色に染まった時代、にである。
命を賭して闘う兵士にふさわしい成果をもたらせてやりたいと、まだ通常攻撃でアイデア次第で勝算があると思う以上、意見を貫き通す勇気と行動力。
その信念に脱帽した。
また、たまたま美濃部少佐を題材にした演劇を発見。
「judy」
http://www5a.biglobe.ne.jp/~gooffy/NewFiles/judy.html