真夏に吾妻橋際で信号待ちするとききっとこの木のお世話になっている諸兄は多いことだろう。
最近目にした大木の倒壊事故が、僕の関心事として、大木を見るとその根っこに目を向かわせるきっかけとなった。
ここも、アスファルトを押し上げて、さらに上へと伸びたがっている気がしてならない。
ど根性大根がことさらテレビに映るのなら、都会のど根性大木たちも、もっともっと取り沙汰されてもいいのじゃないのかな。
夏の日差しから守るため日陰をつくってくれて、
急な雨にも雨だれ除けになってけれて、
青葉は目に潤いを与えてくれて、
枯れ葉は決断の潔さを教えてくれて、
幹の太さは命の重さを教えてくれて、
天にも昇る広い枝ぶりは命の大きさを気づかしてくれて、
巨大な根っこは強くたくましく生きることを教えてくれるんだもの。