歴史

なんの写真か一目でわかる人がいたら、同業者かよほど毎日仏壇に向かってお勤めをして、古くなったからそろそろ買い替えないといけないかしら・・・と日々考えている方だろうと思う。

仏壇の中扉の障子部分の写真なのである。
クリーニングやお洗濯(仏壇をきれいにすること)を依頼された。
登山で例えれば1合目(にも満たないかな)は中子の修理。
なんたって昭和12年の仏壇だからと高をくくるが、
70年を越えてなお使用に充分耐えられる。

昭和12年と言えば北京郊外の盧溝橋で中国側からの一発の銃弾で、日中戦争に突入していった年。
仏壇は戦争で亡くなった息子のためにせめてもと父親が新調した。

よほど大事に使われていたことは、紗の張替えをしたときに実感した。
70年経つのに、破れの一箇所も見られない。
洗えばまた使えそうな紗。剥がしてみると70年の汚れとは思えないほどきれいな状態に驚く。

よほどよいお線香を使ってきたのだろう。
簡単に汚れは落ちる。
高級なお線香は、煙は出すが汚れは簡単に落ちる。
クリーニングをしてみれば、手に取るようにわかるのだ。

息子を思って仏壇を新調した親の心。その遺志を受け継いだ家族の心。
そんな思いが、ぐっと胸に押し寄せる。

ひさびさ

テレビ東京のガイアの夜明けを久しぶりに見過ごさず(寝過ごし)にすんだ。

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview090609.html
見なさいとばかりに上さんがチャンネルを回したのだ。
(今は回すといわないかな)

自転車がテーマだった。
通勤族に自転車が見直されていること。
自転車のユニクロ「アサヒ」の躍進のこと
アシスト自転車が原付の販売台数を上回ったこと
新システムの駐輪スペースのこと
などなど興味に尽きる内容だった。

ただね・・・

抜本的な自転車が既存の交通体系の中でどこを占めていて、現実どうなっているのかという投げかけがなかった(エピローグに一言だけあったけど)ことは残念だった。

もちろん自転車乗りからすれば、自転車は軽車両であって、車道を走り都市間交通の一助と思っている。

でも自転車を操作するほうにどれだけ意識をもって乗っているかと言う意識の格差は、ことを複雑にしている問題と思う。

交通マナーの問題で取りざたされる事だって、低速車と高速車をニ系統で考える所までいっていないし、実際の自転車レーンの問題だって、どうみても付け焼きとしか言いようのない姿に映ってしまうのだ。

朝のジョギングコースでも自転車を猛スピードで疾走させてくる通勤族の猛威にさらされている。いつかぶつかるぞ。

もうそろそろ行政も本腰を入れるときなのじゃないのかな。