粋という話


浅草寺塔頭(たっちゅう)の一院の住職、塩入亮乗師。
商工会議所の集まりに招かれてもてなしの心のお話しを受けた。

江戸の粋に心が惹かれた。

江戸の粋(いき)と京の粋(すい)の話に始まり
江戸の粋の心に触れる。

しかし、良い話をいくら受けても、最期は結局、自ら実践しないとね・・・始まらない。

Sさんありがとう!!

ひさしぶりにSさんが夕刻にみえた。
「僕が持っているより店長の方が有用にできるでしょ」
と一冊の図録を渡された。

最近めっきり視力が落ちてぼやっとしか見えない。
軸装の図録のようだ。
でもちょっと違うぞ・・・

目を凝らして字を追ってみると
個人の方の巡礼の集大成を図録にしたものだった。

大阪の中谷さんといわれる方の自費出版?されたものようで、
ご両親の事故を契機に昭和50年からずっと巡礼してこられた集印軸を108本載せたものだった。

しかもご自身は運転免許を持っていらっしゃらないという。
ということは、集印されてきたその道のりは、少しでも歩かれた方ならば、容易に想像できる。

全国津々浦々、なんと韓国や中国の霊地まで集印されている。

驚嘆した。
驚いているのもつかの間、

Sさん、矢継ぎ早に、
「店長時間がなくて出かけられないでしょ」

く・く・く・・・

痛いところを・・・

「はい」と差し出された。

それは、西国観音霊場の御影。

言葉にならないよ・・・

額装しようかな・・・