白髭橋をさらに上流に走ると、とたんに様相が変化する。
墨田区側、つまり隅田川の左岸側の堤防沿いを上流に向かって走ると、明治通りまではジョギングコースが比較的整っている。
通りをこえると、そこは高速道路下の管理道路の様相が巾を利かせてくるので、走る人の影はほとんど見ない。
川向う、つまり右岸側の汐入地区のすんばらしく整えられているジョギングコースとは対照的に素朴さを残している。
TON的にはどちらも好きな道なのだが。
そんな場所にはブルーテントの人々がもう一歩りっぱな邸宅を構え生活している。
5、6匹の猫が日向ぼっこをしていた邸宅の主と猫談義をした。
彼と同居している猫たちのえさは大変なのだとか。自分さえ食うのにせいっぱいなのに・・・
「猫はね何匹いても共闘は組まないんだよ」
「敵が来ても一匹で対決する・・・」
まだまだ話したかったが、汗にまみれた体が冷えてきてしまったので、笑顔の彼とはばいばいし先を急いだ。