嫌われじじい

夕方、変わったお客様がみえた。

「東京芸術大学の学生です」
と訪問。
上さんが応対していたが要領を得ず僕にバトンタッチ。

ゼミの研究で浅草から墨田にかけてスカイツリーをテーマにしたパフォーマンスをしたいので協力して欲しいというのだそうだ。

「パフォーマンス?どんなことするの?」
と聞くとまだ何も決まっていないのだとか。

ふ~ん・・・
芸術畑育ちらしいお嬢さんたちは、身分を明かすことも忘れ熱っぽく説明するが、企画のベースがわからないぼくにはちんぷんかんぷん。

でも何かやりたいと言う気持ちだけは伝わる。

お返しに、僕の店の位置する雷門とはどういうところなのか、ここに商店会をどうして今の時期に作ったのか、何でこのネーミングにしたのか、なんでこの場所を愛するのか、浅草人の気質は?などなど。歴史をまじえながら小一時間熱っぽく語らせてもらった。参考になったのかならなかったのか・・・

話しながら・・・
この構図って、家族には辟易されている薀蓄好きの爺さんが、一方的にだれ彼なしに若い者を捕まえては話し続ける嫌われ爺さんのパターン?

と、心の中で苦笑しつつも延々と話してしまった。
ごくろさん。

どうとらえたろう・・・か。

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