朝の情報番組で認知症の特集やっていた。
自分の周りにも、
「え!あの人が・・・」と思えるほどに身近になってしまった。
歳が重ねれば、おのずと同世代にもその傾向は顕著になるだろうことは、ある程度わきまえているつもりではあっても、実際に同世代に発症例があったと伝え聞くといささかショックではある。
それにしても糖尿病とガンと認知症がこんなに身近になるとは考えてもいなかった。
が事実だ。
そういう自分はどうなんだろうと思うに、
人の名前が顔と一致しないなんてのは日常茶飯事だし、
用事があって席を立って目的地まで移動すると、肝心の用件を忘れて「あれ?なんだったっけ」となって、元の位置まで引き返すなんてこともわりにある。
夫婦の会話でも「あれそれどれこれ」ですまされてしまうほど固有名詞の数が少なくなったこと。
長年連れ添った夫婦だから阿吽の呼吸で良いのだと思いたいが、「睦まじさ」とは違う次元で考えさせられることもしばしばである。
情報番組の内容にもどると、認知症予備軍を見つけ出すテストがあるという。
それは、「最近のニュース」を問いかけることなのだそうだ。
専門医の話では、以前は認知症を調べる方法として多項目を書き出すチェックシートを利用してしたというが、時間もかかるし、チェックシートの結果が、現状とそぐわないということが生じて、試行錯誤の末この結論を得たのだという。
それがこの問いかけなのだそうだ。
予備軍とおぼしき人の90%がこの「最近のニュース」という問いに答えられないのだと言う。
答えに窮すると「時間がなくてニュースは見ていません」
という理由を言う者もあるそうで、「忙しい」を理由としてこじつけることと考えられるのだそうだ。
社会に、外向きに対し関心さえあれば、ニュースの一つも耳に入らないなどチョット考えられないものな。
外部への問題意識が薄くなることが要注意信号なのかもしれない。
何にでも好奇心を持っていられるTONはまだ大丈夫ということだろうか。
有り余る好奇心も困りものではあるが・・・