浅草にちんちん電車(LRT)

ちんちん電車などと言うと、仲間内からしろいめでみられそうなのだが、れっきとした新交通システムと呼ばれてもおかしくない、今最大の注目を浴びている、地球と環境に優しい未来志向のエコな乗り物、ライト・レール・トランジットつまり「LRT」なのである。

そのLRTを浅草に走らそうという計画が、地元有志(浅草商店連合会の交通部会メンバー)によって進んでいる。

地下鉄の10分の一、モノレールなどの新交通システムの5分の一以下、バスのような排気ガスも、乗り心地の不確かさもない、軌道系の新しいシステムとなる。

今まで交通過疎、浅草のチベットとまで足の便の悪いがゆえに不便を強いられていた浅草北部地域にモデル線をと考えている。
その中間報告会に参加したのでした。

北部街づくり協議会の中川氏のモデル線の提言によってLRTの必要性が語られた。
言問橋際始発で今戸神社手前で道路標示どおり斜めに進み、明治通りまで。
明治通りを右折し、川沿いのこれも一方通行の墨堤通りを言問橋際まで戻るループ線。
一周約2.7km。

確かにこの区間は、三車線の一方通行区間であり、真ん中の一車線しか実際は使われていないと言う簡素な通り。

ならば右側部分は軌道も敷きやすいと思う。
しかもこの川沿いは桜のメッカ。
れない成就の強い味方の今戸神社のみならず名所旧跡の数々ある区域とくれば、
しかも、南千住の再開発区域に延伸すれば、こんなに便利なことはない。交通過疎のレッテルはすぐにでも剥がせるだろう。

架線どうするの?と鉄の人ならずとも考えるだろう。

今は、架線を使わない蓄電池型のLRTが開発されて、実用化の段階に入っている。
しかも、急速充電でき、いくつかの電停で充分カバーできるという優れもの。


研究メンバーの田中氏による将来のLRTネットワークの夢も語られる。

浜っ子のTON店長は、昭和47年の市電全廃時の最最終電車に涙ながらに乗っていた記憶が彷彿してきて、こういうことが真顔で話せる環境がこようとはと、感動しながら聞いていたのでありました。

彷彿といっても「LRT」は、あくまでも、ノスタルジーではなくエコロジーであり、利便性、現実性を帯びた採算性を考えた話なのです。
念のため。

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