あまりに排水口が臭うのでTONは掃除中です。
この暑さで地下の浄化槽がアップアップなのかな・・・とにかく人でも沈んでいるんじゃないかと思ううほどの臭さに、不本意ながら塩素系の洗剤を流し込んでみた。
しばらくすると、独特の匂いが立ち込めてくる。
ふと妄想の世界に迷い込む・・・・。
子供の頃、夏になると何度通ったことだろう。
たいして泳げもしないのに水場が好きで、市民プールは芋洗いの状態だった。
最近は若者の海やプールからの疎遠が叫ばれているが、僕らの夏のイメージは小麦色の濃さで遊びの優劣を競ったものだ。
カナヅチではないが、足の届かないプールには極力入らない。
それでも男一番勝負の時もある。
エイと豪快に頭から飛び込む(飛び込みはうまいと家族からは褒めらていた)。
ドボンと勢いよく水に入るが、そもそも足が届かない。
慌てるがもう入っちゃった。前に進むしかないじゃん。
しかしどっちが陸かわからない。
目を開けようとすると、くそーー。
おまけに誰かがバシャバシャ水をかける。
焦る・・・
しこたま水を飲む。
プ~~~~~ン。
塩素の匂いが鼻を突く。
もうだめ。と思うとプールの端に手が届いていた。
ぐるっとブーメランのように引き返していたんだ。
塩素の匂いは、TONの溺れかけた思い出と重なった。