どんどん変化する・・・

花川戸に住んでいた時にはあまり感じなかった。
いやがおうにも弁天山の鐘の音は間近に響くし、浅草寺の境内を通って行くのが一番安全であり、便利なこともあって、繁華街というより寺町のど真ん中にいる気がしていた。

雷門に引っ越してからは、昔からの大店(おおだな)のあった土地柄か雰囲気はまるで違う。

たった、500m圏内の話なのに町の空気は異なっている。

引っ越したばかりの頃は、花川戸の空気を吸いに馴染みの店に、てくてく歩いて行ったものだが、慣れてきてくると少々足が遠のく。

だから無理してでも言い訳を絞り出して、寺を歩くことにしている。
(まぁ早朝は毎朝隅田川沿いを走ってはいるのだが・・・)

そんなわけで、足繁く通っていた頃と違い、ちょっと見ないうちに通りの様子や店の入れ替えが恐ろしく変化していることに気づかされるというわけである。


浅草寺境内は半分以上が外国人。

浅草寺裏のイチョウの木は元気良かった。

ずっと以前、お預かりしていた古仏壇をこの場所で「仏壇供養」させてもらった。
30台の仏壇をお焚き上げしたのだが、思いのほか火力が強く、このイチョウが本堂を守ってくれて火の盾になった。もうできないだろうな・・・


あれ?こんなところに親父さん。

ご先祖様もこうしていたのかしら・・・

三年以上も表でお客様に笑顔を振りまいている我が店の「ドラえもん提灯」です。

夏の暑さにもめげず、多少の雨にも耐えて・・・

でもお客様のいたずらには負けました。

爪で引っ掻かれて・・・・

あやうく四谷怪談のお化け提灯寸前の状態です。

おば九ちょうちんならまだしも、夢を贈るドラえもんですからね。

ということは、TONの手作業ということになるわけでありまして、昨日からしこしこ和紙を切っては糊をつけ穴を一つ一つ埋めて乾かし、埋めては乾かししながら今日に至りました。

TONのご先祖様も落ちぶれ士族、傘張り浪人をやっていたのかなと・・・昔取った杵柄でもちょっとやそっとの昔じゃなかろうに・・・・と。

とにかく完成です。
きれいになったでしょ。

浅草のそら

秋雨の時期になってしまいました。

来週はお彼岸なのに・・・

お墓参りしやすいように晴れて欲しいですね。

浅草のそら


暑さ寒さも彼岸までではなく、もう秋の気配は充満している。

空ばかりではないよ。

足元にも秋は来ている。

また・・・・冥府魔道・・・

手は常に動かしていないと忘れるもので・・・

またこんなのを作ってしまった。

頼まれたことにも由来するけど、しばらく多事に追われていると、手を動かさなくなる。

すると、仕事と直結していない結びはどうしても手の癖になっていないから頭で理屈をこね用とする。

すると冥府魔道の世界に足を・・・もとい、手を踏み入れて・・・もとい、組み入れてしまう。

人生の岐路にも似た感触がある。

頭であれこれ考えてしまい迷う時は、歌の文句じゃないが心の命ずるままに進むのがいい。
心は行く方向を知っているものだ。
あれこれ頭で考えると一歩を間違える。

職人の世界とどこか似ているなぁ・・・・