屋久杉の仏壇は江戸仏壇として随分販売してきた。
黒檀や紫檀よりも欅(ケヤキ)や桑、屋久杉がTONとしては好きな材で、とくに屋久杉の明るさは群を抜いて仏間そのものも明るくするので、つい勧めたくなってしまうのだ。
硬い唐木に屋久杉を組み込んだ仏壇は、我が家用としても使いたいと思っている。
屋久杉の伐採が禁止になって何十年経つだろう。
無垢の屋久杉の材から張り板にして使用するような時代になってきて、仏壇業界も随分と変化している。
念珠の玉としては意外に多少の価格の変化はあるにせよ、入手困難の知らせはまだ受けていない。僅かな端材でもあればなんとかなることゆえの安堵なのかもしれない。
仏具業界内での屋久杉の流通はさほど変化はないのだがルートが違うとランクがきちんと決められて表示されていることを知った。
数年前に目にしていたのだが、業界は違うし屋久杉のことなら30年前から気に入って勉強してきたのだから気には止めなかった。
だけれど、土埋木という表記ゆえについ入手してしまった。
20玉の片手に使用するほどの大きさだ。
木の香りも重みも油が多いと見えて異なる。
このカラーは始めてかな。
昔、「なんの影響も見られませんよ」と言われていた老山白檀が、あっという間にぐいぐい高騰し、かつ入手困難になるとは夢にだに思わなかったことを考えたら、国内産でも希少種の材料には、想いを寄せておかないといけないなと思うTONなのであります。
屋久島に行きたくなってきたよ~~~。