浅草のそら 春二番

同じ青空でも突き抜けるような濃紺の空と今日みたいに文字通りの空色がある。

こんな日は水蒸気が風に飛ばされずに漂っているのか、のちに崩れることが多い。

ただ天気予報では春一番(二番)が吹くようで、既に湘南の海は白波が立っている。

漁業など海の仕事の方々には十分注意してもらいたいな。などと空を見ててふと思う。

またレパートリーが増えるか。。。

お店の店員さんの趣味に付き合って、切り房をちょっと前に作った。

「出来合いの念珠の房を流用してもいいんだけど・・・」

と遠慮がちに言われると弱いTONなので、易々見抜かれた格好だけれど、こちらもやっていないと技が落ちるので乗っかった格好。

簪(カンザシ)を作るからヒラヒラする垂れ部分を作ってほしいと切り房の要領で一本作った。

これが出来合いの房だと、洗いが少ないのと、耐久性とを考えて、ひらひら感はない。
まして人権では皆無。

細めの糸を結込んで長めに作らないと、しんなりとはいかない。

で完成したのを渡したわけだが、どうなってくるのか少しばかり楽しみであった。

お!売り物?と見間違うほどのできに驚く。

副業にしようか・・・

改めてみると・・・

あれ?かわいい・・・

だいぶ手にしていたふくろう彫りの腕輪だけれど、年数が経って彫りに丸みが出てきたのか、白黒がはっきりしてきたのか・・・

そういうことって結構ある。

持ち主の何かが念珠に現れるかのように顕現する。
だから念珠なのだけどね。

屋久杉土埋木

屋久杉の仏壇は江戸仏壇として随分販売してきた。

黒檀や紫檀よりも欅(ケヤキ)や桑、屋久杉がTONとしては好きな材で、とくに屋久杉の明るさは群を抜いて仏間そのものも明るくするので、つい勧めたくなってしまうのだ。
硬い唐木に屋久杉を組み込んだ仏壇は、我が家用としても使いたいと思っている。

屋久杉の伐採が禁止になって何十年経つだろう。

無垢の屋久杉の材から張り板にして使用するような時代になってきて、仏壇業界も随分と変化している。

念珠の玉としては意外に多少の価格の変化はあるにせよ、入手困難の知らせはまだ受けていない。僅かな端材でもあればなんとかなることゆえの安堵なのかもしれない。

仏具業界内での屋久杉の流通はさほど変化はないのだがルートが違うとランクがきちんと決められて表示されていることを知った。

数年前に目にしていたのだが、業界は違うし屋久杉のことなら30年前から気に入って勉強してきたのだから気には止めなかった。
だけれど、土埋木という表記ゆえについ入手してしまった。

20玉の片手に使用するほどの大きさだ。

木の香りも重みも油が多いと見えて異なる。

このカラーは始めてかな。

昔、「なんの影響も見られませんよ」と言われていた老山白檀が、あっという間にぐいぐい高騰し、かつ入手困難になるとは夢にだに思わなかったことを考えたら、国内産でも希少種の材料には、想いを寄せておかないといけないなと思うTONなのであります。

屋久島に行きたくなってきたよ~~~。