浅草のそら

以前、写経教室に通ってくださっていたI氏が奥様と店に寄ってくれた。

店の者はわからず、それもそのはず入社するずっと前の話だもの。TONに声をかけた。

TONは奥にいて声を聞いたときにIさんだと気付いた。

どうしているかなといつも思っているから、その心の声に応えてくれたか、と思った。

いつもそうなんだ。思うと会える。

「80越えたよ」という。「あの時は62か3。18年くらいかな・・・」だって。

お父さんの介護のためにここに来られての写経は辞めて家に引っ込んだんだった。

(もうそんなになるの・・・)本当に正直な気持ち。生まれた子供が成人を迎えるような時間が流れていたんだ。

それに見合った仕事をしてきているかなぁ。ふと思った。

同じサイクルで店を開け店を閉める単なるルーチンになってはしないか。

昨夜夢を見た。

起きがけに「人と同じことをしていたら同じ結果しか出せない」と耳に残っていた。

どうだろう・・・・か。

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