香十徳というけれど・・・

香十徳という言葉を聞かれたことはあるでしょうか・・・?

そ、一休禅師の香の功徳を説いたものです。

ん?あるある。という諸兄はスルーしていただいて結構です。

自分の体験からつくづく実感させられる言葉なので書いておこうかなぁと思った次第です。

20年経っちゃったかな。ちょうど厄年の頃、TONでもなんだか体調不良・・・とまではいかないのだけど、なにか勝れないという時がありました。病気ではないけど、漢方では未病っていうのかな。養命酒でも飲んでいろって?いやいやお金のかかることは大っきらい。しかも夏の時期でした。

夏生まれのくせに得意ではない夏(嫌いになるにはそれ相応のいろいろがあるのです)。

それでも浅草は人で混みあう時期、さらにお盆もあってお店はごった返す。なんだか頭がくらくらしてくる。どうしよう。帰るわけにもいかないし・・・・。

そんな時お客さまがお線香のお買い上げ。応じて在庫の引き出しから取り出しました。そのとたん、得も言えぬ深遠な香りに包まれて、ぼーっとしていた頭はスキッと、虚ろな目は白黒はっきりパチりんことなった次第(鏡を見たわけではありません)です。

その夏の休憩避難所は在庫ケース。

ボーッとしてきたらケースに頭を突っ込む。ということと相成ったのはいうまでもありません。

コロナウィルスに代表される最近の暗いニュース。いつの間にか毒されていたのでしょう。。。なんかこうしゃきっとしなかったのです。

そんな時、お客様がお買い上げされたご進物のお線香(梅栄堂の)を預かって表書きさせてもらいました。手にしたときマスク越しにも関わらずこのメーカーのお線香の特徴的な香りがTONの鼻腔空間を清涼に流れていました。

ほぇ~~~~!!!

今日、久々にあの時の感覚が沸々湧いてきました。

そう・・・香十徳のご利益なりです。香十徳の3番目かな・・・

水引をかける。慣れない頃はここが結構ハードル高かった。緩んじゃうから誰かに抑えてもらってましたっけ。

香十徳  

1. 感格鬼神・・・感は鬼神に格(いた)り
  2. 清淨心身・・・心身を清浄にし
  3. 能除汚穢・・・能(よ)く汚穢(おわい)を除き
  4. 能覺睡眠・・・能(よ)く睡眠を覚し
  5. 静中成友・・・静中に友と成り
  6. 塵裏偸閑・・・塵裏(じんり)に閑(ひま)を偸(ぬす)む
  7. 多而不厭・・・多くして厭(いと)わず
  8. 寡而為足・・・寡(すくな)くして足れりとす
  9. 久蔵不朽・・・久しく蔵(たくわ)えて朽ちず
 10. 常用無障・・・常に用いて障り無し

百面カットの水晶玉

水晶100面(124面が本当だけど)カットの玉は切子なのにキリコらしくない丸みを残したやわらかさを持つ。そこが腕にしていても痛くないし好きという方は多い。

ただ見慣れてくるとどこか変化が欲しくなるもので念珠のセオリーを少し逸脱してデザインに重きを置いて作ってみたくなるのだ。何点か作りはしたが画像に残したのはこの一点だけ。

カットの少ないこちらも長年のお付き合いだ。

100面カットに押されていたけど、最近注目されるようになった。

キラメキがいいんだ。

入射角と反射角の問題なのだが、カットが大きいだけにキラ!と煌く光の量が素敵なのだろう。この夏はこちらに嗜好が向くのかな。。。

浅草のそら

今日はバレンタインデーだったんだ。

コロナコロナで夜も寝られず。。。まではいかないにしても大変な騒ぎでバレンタインどころじゃないというのが世間様の風か。

日本がか外国のような風評にならなければと思っていたら、入国拒否を謳う国が現れて、、、まぁ当たり前と言えば当たり前なのだが、自衛隊の練習艦まで受け入れないというらしい。こうなると数字だけがひとり歩きする風評被害の影響がでなければ良いが。。。

チョコじゃ。

浅草のそら

以前、写経教室に通ってくださっていたI氏が奥様と店に寄ってくれた。

店の者はわからず、それもそのはず入社するずっと前の話だもの。TONに声をかけた。

TONは奥にいて声を聞いたときにIさんだと気付いた。

どうしているかなといつも思っているから、その心の声に応えてくれたか、と思った。

いつもそうなんだ。思うと会える。

「80越えたよ」という。「あの時は62か3。18年くらいかな・・・」だって。

お父さんの介護のためにここに来られての写経は辞めて家に引っ込んだんだった。

(もうそんなになるの・・・)本当に正直な気持ち。生まれた子供が成人を迎えるような時間が流れていたんだ。

それに見合った仕事をしてきているかなぁ。ふと思った。

同じサイクルで店を開け店を閉める単なるルーチンになってはしないか。

昨夜夢を見た。

起きがけに「人と同じことをしていたら同じ結果しか出せない」と耳に残っていた。

どうだろう・・・・か。