昨日、横浜から寄ってくださったS氏の情報から
二天門近くの産業会館に、大阪の自転車パーツ業者の
展示即売会があることを耳にしたばかりに、
いてもたってもおられず、店の混まない時間に、
ちょこっと、
ほんのちょっとだけ、顔を出してみた。
30年も前の愛車を、レストア中のため、自転車パーツと聞けば、
何でも欲しい状態ではあるのだが、
「市価よりぐんと安いよ」などぞと聞けば、
どんな諸兄でも、気が動くのではなかろうか。
ここは、わが仏壇業界もよく使う会場だけに
眼をつむっても行けるほど、慣れ親しんだ会場。
比較的広いフロアーを、1社で使うほどパーツが出ているの?
と掘り出し物なかなり期待をこめ、
しかし、「ちょこっと」だけ足を伸ばした。
日曜日は人が多いとしても、やけに多い人並みを縫って
会場まで走っていく。
できればホイールなど大きいものを考えていたが、
見ると、ラジアル組みや、8段や9段のフリー付きだの
見たこともないパーツの山、
30年近くレースの世界から遠ざかっている間に
全く違ったものに進化してしまった自転車たち。
まるで無機質な機械部品。
(元来無機質で正解なのだが、昔の部品は、人間味があったのだ)
未来的といえば未来的なのかも知れないが、
ちょっと幻滅を覚える。
ちょこっと見て帰るつもりが、むしろ、
恐れをなして…というより辟易して、
逃げ帰る格好で会場を後にした。
帰るついでに浅草寺に顔を出す。
しかし、
動けない。
境内に入ろうとしたとたん、固まった。
ほおずき市だ。
そう。
今日は、「4万6千日」だったのだ。
すっかり忘れていた。
月初めには、予定していたのに…
すっかり、記憶装置から抜け落ちていた。
どうりで人が多いわけだよ…
示現会と4万6千日
好きな縁日だったのに、すっかり記憶になかった。
さあどうなることやら・・・
どうする西海。
境内は、人、人、人であふれかえっていた。