上さんが食後にちらっと言った言葉。
「去年までは、花火の音が聞こえるとジットしていられなかったのに、
今年は花火が終わるまで外も見るきがしなかったわ」
目の前の通りからも、ビルの屋上に出ても見えていた光景が、
どんどん環境の変化で遠いものになってしまったこともあるけれど、
ぼくも今年は、若者の乱痴気騒ぎの町になるのがあまりにも目に付いてしまい、
早々に現場から辞退してしまった。
決して歳のせいとは思うまい。
店の敷地内でも10人近くの若者が占拠して、
なにやら真昼間から騒ぎ放題だった。
まあ、開放感に浸りたい気持ちも、わからないでもないのだけれど、
時と場所を考えろと、だんだんと腹立たしくなって、
怒鳴りに表に出たとたん、「ごめんなさい」と数人に謝られてしまった。
なんだよ、いい子じゃん。
これで、トーンが落ちてしまった。
一人一人では状況を感知している子もいるのに、
まとまると、集団ヒステリック状況を装わなければならないの?
見た目は超現代っ子でも、中身は長いものには巻かれろ的日本人。
全く変化してないじゃん。
と、不思議な思いに駆られたTON店長なのであったのでした。