袖印金

袖印金です。
おしゃれな紐仕立、三色です。

鳴り物にかかせない余韻を持たせるために錫を含有させると
地金が硬くなります。
その地金(沙張り)を使用しているので音は抜群です。

ちなみに、置くときに楽な手持ち印金です。

両手を合わせる時にも楽です。

表装

先日お預かりした観音の写仏の軸装が完成しました。
青系統の緞子仕立て。
思ったより落ち着いて見えます。

金襴表装もいいけれど、
緞子も多色あって面白い仕上がりが期待できます。

元絵はこちら。
表装をすると全く別物に見えます。

お墓用のローソク

お墓用のローソクは、以前も(まだあるかもしれないが)取扱いはあった。
けれど、長くはつづかなかった。
何故か。燃えすぎたのだ。風で消えてもまた時を置いてついてしまうのだ。
これが長所であり短所だった。

こんどは、そんな特殊な原料を使うわけではない。
とにかくぼうぼう燃えるというので実験をしてみた。

燃えはじめは普通のローソクの顔。

ほんの10秒ほどで正体を現した。
ぼー!


部屋の中で燃やしたものだから、慌てる。

フ~~~!

消えまへん。

納品

お付き合いさせていただいているY氏宅に曼荼羅の納品に出かける。

両界曼荼羅を額装にさせてもらった。
床の間に収めるために床の間の寸法を測っていただき、
収まるようにサイズを調整した。
絵そのものがそもそも大きいから、額に入れないと横並びは難しい。
わかってはいたけれど、職人はだいぶ苦労をしたみたい。

近寄ってみると、裏打ちの段階で工夫の跡が見られる。
横幅1700㎜を越えるので額そのものも強固に作る必要がある。
が、かといってスペースは取れないから大きくはできない。
ゆがみの出ないぎりぎりの寸法を割り出したのだろう。
春慶塗の額の見栄えはダレもなくよかった。

さて、床の間に入れ込もうとすると・・・

ドキ!

入らない・・・ょ。

左右の寸法が明らかに額のほうが大きくて引っ掛かる。
押そうが引こうがびくともしない。
日本家屋ってけっこう遊びがあるのだ。
以前も仏壇のサイズでひやひやしたことがあった(ちゃんと収まったが)

同じ事が起きたのだ。
じゃあとばかりに
額を持ち上げてみた。
スルッと入って壁にぴったり装着した。
お~~~~!Y氏も同時に感嘆符が漏れた。

という訳で無事終了。
冷や汗も一杯かいたのでした。

理趣文小型

小さいながらも3枚合わせで
転読にも耐えられる。

左隅の経典が本来の大きさ。

春近し

明日からまた寒くなるんだって・・・
今日一日だけの休息・・・。

でもね・・・
ちゃあんと春は近づいているよ。

樹木はしっかり芽吹きの準備を怠らないさ。

思わされるねえ。

心次第で、日の光にも暖かさを感じるもの。

この風景にも新東京タワーが顔を出すようになるかも。

あともう少しで桜の下でをいやでも実感する風景になるよ。