無煙、無香という世界

ついに日本香堂からも出よりました。

無煙、無香のお線香。

数年前から他社製品では販売していましたが、ついに大御所が動きました。

そもそも香りを差し上げることが供養なので、煙がないものはまだしも(煙のないお線香も一言あるのですが)、香りがないものはありませんか?

と聞かれると、なぜそんなものご先祖に差し上げるのですか?と問い返してしまうTONでした。

だから、メーカーの営業さんからずーっと勧められてきたにも関わらず、ずーーーーーっと拒んできたTONでした。最近はどこも諦めてしまったのかその手の商材は持って来なくなりました。

が、リリースすることにしました。

なぜか・・・

というと、使用目的をちょっと考え直しました。

あ!そうかぁ!

目先を変えて種火にできるということに気がついたTONなのでした。

コペルニクス的転換だよ・・・・(そうでもなかったようですが・・・シュン)

お焼香をするときは香炭(香たどん)を使います。
その香たどんの代わりになって便利ということなのです。

香炭って案外高いし、取り扱いも不便なもので、かつ一個が燃える熱量もあるから香炉が熱くなりすぎてしまうことがあるのです。

その点、この線香を使用すると、火加減も本数で調節できるし、余計な香りもしないし。

とくに浄土真宗はお線香を横にしてそこに沈香やお焼香をパラパラとしますので、香りがないことがちょうど良いように思ったしだいです。

無香だから無効にならないように、
無煙だからって無縁でありませんようーーーーに。

サクマのドロップ

サクマのドロップと言えば子供の頃はだれもが口にしたことのある銘菓。

TONはどうも火垂るの墓の主人公がいつまでも手放さなかったドロップのカンカンを思い出してしまうので、どことなく悲しい。

さておいて・・・

たまには子供心に帰ってみてはどうでしょう・・・・・?

ね。

お線香ですけど。。。。(^O^)

見本といえども・・・

伽羅の高級線香の焚き見本がようやく届きました。

新製品で作りましたでは、わかりませんからね。

良ければ入れるし、そうでなければソレなりに・・・

ちなみに一束で2万円から20万円のものです。

ムディター夏号出ました。

表紙を飾っている高村光雲の老猿はTONの好きな彫刻のひとつ。

この人が、念珠堂の目と鼻の先の駒形町会に住んでいたことは案外知られていない。

幕末の話。
以前、光雲の自叙伝を読み、当時の仏師を取り巻く環境がいかばかりのものであったかを彷彿した。

浅草はやはり面白い土地だ。。。

香時計

ちょっと珍しいのでアップしますね。

こんな小道具をご覧になったことありますか?

お寺で使う常香盤や柄香炉はどう使うか、一般の方はあまりなじみはないと思います。


常香盤


柄香炉

香炉灰の上に溝を掘って、その溝に香木を粉にした抹香を注ぎ(入れ込む)端っこに火をつけて常香盤なら時間を、柄香炉ならば香炉としての本来の使い方となるわけです。


灰がきれいに平になりました。

で、灰をコの字の抑えでしっかり押します。

当然こうなります。想定内です。

そこに抹香をさらさらと埋めるわけです。

火をつければコの字型に火が回り(ちょっと汚いですけど・・・)

扇子

般若心経入の扇子を取り扱って長きにわたりますが、他の図柄は極力避けてきました。
普通の図柄は果てしなくありますから・・・。とても場所も取ります。

なので関連のある般若心経に限定していたのです。

が。

つい・・・つい・・・柄行きの面白さに手が出てしまったTONです。

琳派の風神雷神像がひとつ。

風神が本体で、扇袋が雷神です。

今一つが、猫好きには堪らない招き猫の図柄です。

もう季節ですねぇ・・・

ずっと以前は仏壇店の専売特許(死語?)のようだったお盆提灯。

今ではデパートでも、人形店でも、はたまたホームセンター、ディスカウント店でも目にするようになってしまった。

よく今時の芸人が一発芸で一気にもてはやされ、ほぼその年中に使い果たされて二年目の峠を越えることはほぼない現象があるが、エネルギーを使い果たしちゃうのか、どこでも目にして飽きられてしまうのか、とにかくも下降線をたどっていく。

お盆用品にも何か似たものを感じるのはTONだけだろうか。

ゆえにメーカーや職人はこぞってニューフェースを世に送り出す。
実は仏壇も毎年新作と称するものを世にリリースしている。

けれど、一般の目にどれだけニューといわれる部分が伝わるだろうか。

だって、仏壇を買う機会なんて一生に一度あるかないかではないか。
去年のものと今年のものの違いなんて、自動車のようにいつもテレビのCMに流れ、目に触れるチャンスのあるものでないのだから・・・自己満足でしかないのではないの?といつも感じるTONなのだ。

それはさておいて、盆提灯も現状を分析して変化していることを知ってもらいたいなと思う。

供養の仏、十三仏を火袋に顕した。

火を入れるとこうなります。

裏側は・・・こうなってます。

この柄もいいですね。

実はこんなに小さいんですよ。

店には多くは飾れないが、セレクトして使いやすい盆提灯を並べます。

カミングス~~ンなのだ。。。

有りが灯

最近は供養のグッズがおもしろい。。。

ありがとうローソクは以前からありますが、

今度は、お香バージョンで季節の花つきの「有りが灯」です。

季節のお花が添えられていて工夫次第でいろいろ使ってもらえそうですね。

月命日の日に、特別にお供えしてみようかなと・・・

思うTONでありました。

仕立替え

経典の仕立替えを久々にさせてもらいました。

右が通常の状態。

左が金襴表紙に作り替えました。

趣きありますね。