天使と鬼

人の心には、天使と鬼が同居していると思う。
人間関係や経済的環境などが誘引となって、天使と組むか、鬼と組むか
タックルを組む相手が異なってくるようだ。

世間を騒がす目を覆いたくなる事件から国家間の問題まで、全く身に覚えはないと言い切れる清廉潔白さは、自分には自信がない。
だから、必ず自分の心にまずストンと落としてみて顧みるようにしている。

ときどき物が紛失する。
10年前には考えられないことだった。
神仏具を扱うのにと思われるだろうけど、ごたぶんに漏れなくなった。

数年前からビデオを回し続けているので、すでに特定はしている。
が、相手の良心に任せることにしている。

ある日消えたはずの品がちょこんと戻っている。
「あ~あの人戻してくれたんだ」
それでいい。

もちろん水際でも防ぐ。一点一点かわいい子供たちなのだから。
ちゃんとして嫁にいかせたいもの。

利他行

梅雨入りしたというのに猛暑がつづきます。
空梅雨で農作物の不作と貯水率が気になるBooです。

お盆間近ということもあり店内は混みあい中。

仏像に詳しいY氏が久しぶりに来店。

行きがかり上炎天下なのに、
店に入ることもなく店頭で立ち話しとなる。

とにかく余暇は、仏像の探訪に費やしている彼。
仏像はぼくも自然と身につく方だけど、
この方の知識量には太刀打ちできない。

鉄道好きが鉄ちゃんなら、仏像好きは仏ちゃんだろうか。
ぼくも仏ちゃんの幕下あたりに位置するかもしれない。
けれど、
彼には大関辺りを冠するか。

京都往還を繰返している。

「いいですねー、あちこち行けて」

「店長、お金儲けより利他行ですよ」
最澄の言葉で一矢報いられた。

イメージトレーニング

何だか一日中、
空ばかり見ていた。

低気圧が近いためか、
上空の気流が安定していないのだろう。

とにかく、
蒼さと雲の白さのコントラストが絶妙で、
いつまで見ていても飽きなかった。
時間があれば日長見ていたいくらい
変化に富んでいた。

商売柄か龍に見える雲が一番多かった。
次がうろこ。あ!これも龍ね。

観音様。
合掌。
舟。
波。
・・・・・

なーんだ。
商売柄ばかりじゃないの。

いただきました

頑張り屋さんからいただきました。

とにかく人生にまじめに一生懸命の水戸のHさん。

ありがとうございます。

明るい笑顔を見せてくれるだけで
幸せな気持ちにさせてもらいました。

ちいさなことだけど

もともとデスクワークがいやで、
土木技術者の道を選んだ。

山野に囲まれたくて、
自転車趣味を選んだはずなんだけれど・・・

どういうわけか、気付くと都会のビル群に囲まれ、
窓を開ければ、隣の窓に飛び移れそうな下町にあって、
お店に一日はりついている。

考えれば考えるほど「?」が百も千も浮んでは消えていく。
縁の不思議さを噛みしめる。

自然にどっぷりつかるのは何より好きなのだ。
いつかは、海の近くに住みたいとも考えるが…

こんな都会の真っ只中だけど、
ここに暮らすと、些細な変化でも敏感になるのがわかる。

ネコの額の自然が微妙に変化する。
その様がすばらしく変化に富んでいるように見える。

小さな命が、懸命にアスファルトの切れ目から、
敷石の継ぎ目から、
植栽の合間に…と、ところどころ顔をのぞかせる。

人工的な中にも自然に回帰しようとする命に
ついエールを送ってしまう。

ラベンダーが植えられた雷門前。

なかなかいい

ご注文いただいたものだけど
自分で作りながら、なかなかいい(^^ 自画自賛?

六本取りのオリジナル編みを施している。

オーラ

新宿区のKさんは、
カイロの草分けの一人

80歳をこえてなお現役で東京近辺の患者さん宅を走り廻る。
小さい体に似合わず、人の倍のスピードで、
サッササッサと歩いて、あっという間に見えなくなってしまう。

「お元気ですよねえ…」
いつもの一言をかける。

朝ごはんには文字通り、ごはんを食べて一日中、外食はしない。

会うたびに力をもらえる。
体中からの、オーラがまぶしい。

自分もあと30年。
同じように活動できるかな…

歳重ね

商売柄、仏壇屋というのは、お年寄りとのご縁が多い。

もともと人の話を聞くのが好きだから、
苦もなく…というより興味深々で、その方の人生を聞きたくなる(時間の許す限り)

自分の人生は、まあ…せいぜい…よくて80年と思っているけど、
お年寄り(と思うことはないのだが)の話を聞くということは、
相手の人生のエキスを短時間に経験させていただける、
ということを意味していると思う。

プラス云十年。また他の方の話を聞けば、プラス云十年・・・
と、歳を加算できる気がしてならない。

そう考えると、自分は妖怪のような年齢になってしまうのだが、
今だ元気だ。

だから、聞けるときは、同調できるよう、
話しの環境にすっぽり入るようにする。

喜怒哀楽すべてに周波数が合うように。

中途半端だと聞き逃してしまう。

真剣勝負だ。
相手の人生の山谷をトレースしたいと思う。

昨日の元特攻隊のMさんの話もそうだった。
今日は93歳のおばあちゃま。

かくしゃくと一人で浅草経由で西新井大師に出かける。

「あんたんとこが好きなのよ」
と言って、小一時間浅草の昔話をして帰る。

誠に楽しい。
いったい幾つ歳を重ねただろうか。

昨日は、仲良くさせていただいている智鏡師のご縁で
よい出会いをさせていただいた。
御歳82歳になられる元特攻の隊員の方だった。

僕にとってのひと月は、靖国神社参拝からはじまる。

身内に戦闘員としての戦没者が見当たるわけではないのだが、
15年前から、よほどのことがない限り毎月続けてきた。

昇殿参拝を終えると、遊就館にほぼ定期便のように通う。
そして、命の言葉を読み返し、帰る。
常設している命の霊簿帳をいつもめくっては、
自分と同姓をいつも探すのだ。

上さんの故郷熊本近くで、同姓の津留何某命は見つかるが
僕の家計の名は見つからない。

近いお名前で「新海」という名に親近感を持った。

「新海希典少尉」
特攻のコーナーに遺品も展示されていた。
説明書きも読ませていただいた。
「恩人と同じ名前か…」

ここに来るのは初めてとおっしゃっていた
アサヒビール最上階の小じゃれた喫茶店で、
元特攻隊員の前村氏とお話しをさせていただきながら、

その口から「新海少尉が戦果確認機で僕の機を含め4機で飛び立ち
ながら死ななくてよい方が先に亡くなった」

と、耳を疑う名が飛び出した。

新海氏は上官であったのだという。

(ネット上に戦記を見つけ読み返してみた)
http://ysptclub.rithosts.net/ktftw/maemura2.html

よく聞けば、前村氏と数人の戦友が、元上官の遺品をご苦労の末、
靖国神社に奉納した経緯を語ってくださった。

「僕が今の会社を設立するとき、多大なバックボーンになってくださった方がいた。
その方も新海という方だったんですよ。」

話しは盛り上がった。

心の中では、
「動かされた・・・」。

正直そう思わざるを得なかった。