腕輪と言うと略式の最たるものという感触だが、108玉の念珠を(概ね尺玉が多いようだ)腕に二重三重につけているのも目にすることがある。
ならば最初から腕輪用に寸法を考えてみかん玉に玉そのものを仕上げてボリュームを持たせて作ればよいと思う。
これはだいぶ前の作だが165㎜のTONの腕にぴったり。
下がりをつけているのは真言宗(八宗)を意識してのもの。
こうしておけば、急なお葬儀が入った時などでも小さめながら本連として使える。
特注での製作、試験的に創った念珠などなど。
腕輪と言うと略式の最たるものという感触だが、108玉の念珠を(概ね尺玉が多いようだ)腕に二重三重につけているのも目にすることがある。
ならば最初から腕輪用に寸法を考えてみかん玉に玉そのものを仕上げてボリュームを持たせて作ればよいと思う。
これはだいぶ前の作だが165㎜のTONの腕にぴったり。
下がりをつけているのは真言宗(八宗)を意識してのもの。
こうしておけば、急なお葬儀が入った時などでも小さめながら本連として使える。
腕の太い方へということで、標準寸法では用が足りませんでした。
貴重玉の場合(沈香だとかもそうですが)、足せる共木がないため、似通った玉で足すか迷うところですが、足し玉に高級イメージを持たせることも一手です。
この場合、象牙の道具仕立てにしてみましたよ。象牙って何にでも似合い高級感を増す魔法の素材です。
貴重な屋久杉の土埋木も手元にあと残すところ一本。後続が手に入るかなぁ。。。
オーダーではあるが、ちょっと面白い念珠を作らせていただいた。
元々は108本連の腕輪にする水晶みかん玉を使い片手にできないかということ。
手元にはかろうじて作れるだけの在庫があったのでなんとか繋いでみることにした。
子供用や大人用でも携帯に便利なようにコンパクトにまとめることはあったがこの形に仕立てたのは初めてかな・・・いや何度かあった。でもこの種の玉を最近は作らないのでそう作れないのだが、まあまあ面白い表情に作れたと思う。
なかなかいいよね。
紫檀の素挽きでの製作。玉を挽くところから。
本緑檀使用で素挽。
水晶100面(124面が本当だけど)カットの玉は切子なのにキリコらしくない丸みを残したやわらかさを持つ。そこが腕にしていても痛くないし好きという方は多い。
ただ見慣れてくるとどこか変化が欲しくなるもので念珠のセオリーを少し逸脱してデザインに重きを置いて作ってみたくなるのだ。何点か作りはしたが画像に残したのはこの一点だけ。
カットの少ないこちらも長年のお付き合いだ。
100面カットに押されていたけど、最近注目されるようになった。
キラメキがいいんだ。
入射角と反射角の問題なのだが、カットが大きいだけにキラ!と煌く光の量が素敵なのだろう。この夏はこちらに嗜好が向くのかな。。。
猫好きのTONちゃんとして自分の好みで入れたのすっかり忘れていました。
かわいいよね。。。
以前は、結構頻繁にワイヤーを使った作業をいただくことが多かった。
本当!久しぶり。
新規ではないけど、やっていないとぼけちゃうからね。
かなり大きい出雲型の本翡翠の勾玉が入るので警固に作らないと中糸が伸びちゃう。
なので、ワイヤーの二本通しにすることにした。
ルチールと虎眼とムーンストーンと四神獣まである。
四神獣の配置は東西南北があるので変えられないから、その他の石をオーソドックスにグラデーションにしてみることにした。
主役は勾玉だから、奇抜な配置は主が死んじゃうかなということでポイントに目が行くようにした。
あっという間に終わってしまう仕事だが、練習するような細工ではないから、まず仕事でもなければやらないだろう。腕が鈍らないためにもいい機会をもらえた。。。かな。
みかん玉部分がローズクォーツだったりカルセドニーだったりが定番で、たまに水晶だけでというオーダーに応えて制作してきたけど、案外よかった。
こんどはオニキスやトラメや青トラメ、赤メノーなんてんも創ってみたくなった。
こうして種類は増える一方となるのだ。
ジルコンの素材に始めて出会ったのが三十年前。当時は誕生石を貴石ではなく宝石で腕輪念珠を作りたいと思っていたのだが、ネックはダイヤモンドだった。
取引していた台湾の宝石加工所に伺った時に魅せられたのがジルコンだった。
もちろん日本ではまだ念珠としては流通していなかったからキラメキに一発でときめいたのは言うまでもない。
そのときはローズアメっぽい色合いは数が少なく、無色透明のものが多く文字通りダイヤに見間違う。カットがされているものも良いのだが、丸玉がまたいい。
屈折率の関係で光を中に閉じ込めるという表現が似つかわしいのではなかろうか。
この念珠は最近の玉だが、お嫁に行くのが決まりサイズ直しのため改めてまじまじ観察してみた。
あ~やっぱりいい!
本連の振分けを作らせてもらったが、間違えて白糸を通してしまったのでいい機会なのでちょっとその差を検証してみたくなった。
もともと朱赤の房をつけることで能動的な強さが表現されているが、水晶の下がり部分と主玉部分はどうしても別物を感じさせてしまう。
しかし、主玉部分の通し糸に観音さまを表す宗赤の共色を通すことで、全t字が一体化を出し、全体に力強さを醸し出してくれた。
このシリーズは、水晶の主玉を使用して、色を替えずいぶん作らせていただいたが、朱色は初めて。お寺の装束としては頻繁に使う色あいなのだが、あくまで尺八や尺六。
尺や尺二といった短い本連には使用したことがなかった。でもこうして仕立ててみると、ベストマッチすることを改めて感じさせられた次第だ。
念珠は奥が深いぞ。。。。