もう大変!

海外のお土産で手に入れた数珠を日本に持ち帰り、
日本流に直して使用したい方が増えている。
これはその最たるもの。

インドあたりで手に入れられたのだろう。

細い木綿糸でつないでいた玉には針先しか通らない
極小の穴が開いているのみ。

これはきつい。

結局、約束外の仕事だから、外注に出すわけにもいかず、
自ら穴を空けるほか手段がない。

治具があればわけないのだけれど、
玉の形状がめちゃくちゃな大きさと形状のために、
玉を手持ちでドリルをまわす。

昔は慣れない作業で何度玉の替わりに指に風穴を空けたろう。
思い出しながらも、高熱になる玉を持つ指から、
早速、指紋が消えてなくなった。

再会

やあ・・・久しぶり。

どこにお出かけだったんだい…
一年ぶりの再開。

どこをどう探しても見つからなかった。
ひょんなことから再開。

この沈香腕輪とも、
かれこれ20年のお付き合いになる。

この念珠との出逢いが
沈香を好きになるきっかっけを作ってくれた。

毎日毎日、くる日もくる日も腕にしていたせいで
艶々の表面にいささか沈香の感じは受けないが、
香りを聞くと、はっきりと自己主張をしてくる。
20年経った代物とは思えない。

沈香の香りには、鎮静効果があるから
しょちゅう腕に鼻を近づけて、スーハースーハーと
深呼吸し、気を落ち着けていました。
その節はお世話になりました。

ふくろう彫り

緑檀に彫りを施した。
フクロウの彫り。

彫りも比較的深くて気にいる。

フクロウは、福籠・・・福を呼び込むということで
幸福の鳥なのだ。

よる寝ない鳥でもあるから、受験生やよる働く人のお守りかな。

さて、どんな評価をいただけるか。

骸骨彫り変わり作り

ちょっと変わった作りでした。
房をここまで大きくすれば、もう立派に片手念珠。

だけど、腕輪なんだなあ。

ね。腕輪念珠でしょ。

ルチール

ルチールでも
珍しい。赤ルチール。

こんなにルチールのかん入がありながら、
水晶部分の濁りがほとんど見られない。

しかたない・・・

いくら探しても、同じ色の玉がない。

使い込まれたものだから、色の変化はあたりまえと言えばあたりまえ。
新品の玉はどうしても明るくなってしまう。

ん~~~。ん~~~~~。

売り物の中に、近い色の玉を発見してしまった。
探しに探しまくったけど…
めっからない。

壊そう。
そして、
めでたく完成(右側)。

ビルマ翡翠いろいろ

本翡翠(ビルマ翡翠)にも
グリーン、紫、ピンク、グレー、黒・・・と
いろいろ多彩だけれど
代表格のグリーンにも本当にさまざま表情を持つ。
実におもしろいと言うのか、興味深々の石である。

昔、翡翠で仏像を作ってもらったことがあったが
高価なダイヤモンド刃が次々に粉みじんになってしまい
職人に散々泣かれた覚えがある。

何しろ、硬度が尋常でない高さで、粘り強いとくるから
製作する側は、たまったもんじゃない。

たしかに、「王の石」と呼ばれるだけの事はある。

何の石がいいですか?と聞かれたら
迷わず翡翠をどうぞと言いたくなる。

でも・・・高いから。
ちょっと躊躇する。

子供用念珠

星月尺玉を使用して、
子供用念珠を製作。

大人が手を通すと片手がやっとだけど
子供には、子供のための念珠を持たせて欲しいなあ。