目黒の若旦那の来店で小一時間話し込む。
この方とは実に稀有な縁を感じるところ。

支障があるのでこまかな説明はできないのだが
様々な部分で共通するところがあって話が弾みつい引き止めてしまう。

お客様との縁ってとても不思議だ。
常々思う。

「友達の友達は友達だ・・・♪」
なんて歌が昔あった。

若い人には全く関知しない曲だろうけれど、
「人はひとりぽっちじゃないよ」という内容の歌なのだ。

自分は孤独のように見えても、どれだけの人と繋がっているか
友人がいるか気が付かないだけなんだ。
ということなのだ。

今世にあっては、初めて会うような顔をしているのだけれど
何処でか知り合いであったのではないだろうか。
どこかで繋がっているのではないだろうかと感じて止まない。

縦位置の孤独。
社会の中ではつい横の人間関係ばかりを見てしまう。

それだけだとくもの巣のようにネットが張り巡らされているのみで
どこかふわふわした感じである。

忘れてならないもう一つの糸がある。縦の糸だ。
時系列の中での人間関係。

過去には父母がいる、祖父母、曽祖父母、・・・がいる。
そして子供、孫、曾孫・・・

それも人間関係だ。
しかもしっかりDNAで未来に受け渡しすらする。

縦と横の人間関係の中心点に自分が位置している。
それらがすべて関わり続けているのだ。
時々考えてしまう・・・

いや、
頭で「考える」と言うより肌で「感じる」と言うほうが正しい。
ややもすると縦の糸は忘れやすいのだが
しっかり、ネットを張っていて関わりあっているのだ。
おろそかにできなくなる。

さて、
今日は誰と逢えるだろうか。

反面教師

Tさんから久々にメールが来た。
「秩父に行くんですね。頑張って。でも無理しないように」
と。

彼は、四国を始めあちこち先に回っているから、大先輩である。
このブログを読み心配して連絡してくれたのだろう。
心から感謝した。

それなりに正月から足を鍛えてきたつもりなのだ。
腰が悪いので体を折り曲げる運動はしたいけれど無理できない。
大丈夫かなと思いながらも自転車で回ることは諦めていない。

30年眠らせていた愛車をコツコツ手直しして、
最近ようやく走れる状態まで復活させた。

初乗りが上さんの故郷でとなった。

三十数年ぶりに、レーサータイツをはいてジャケットを着てグローブをはめて
レーサーシューズは・・・間に合わなかったけど・・・
とにかく久しぶりの感触なのである。

純農村地帯の田んぼの合間をロードレーサーを駆って走った。
始めこそこんな苦しい姿勢だったっけ?と戸惑いもあったのだけれど
暫く走れば、体に染み付いた感覚は、忘れようがない。

おかげで東京に帰ってからも、足も腰もすこぶる調子がいいのだ。

ちょっとそこまで出かけるにも、つい走ってしまう。

ママチャリで出かけようものなら、ギヤが軽すぎて足が回りすぎてしまう。

気づくとベルトの穴がひとつ縮んだ。
ひょいひょいってなもんである。

ただ、
ただ・・・、
記念に撮ってもらった愛車とのツーショット写真は、
とてもとてもこの世のものとは思えない腹の醜さを露呈した格好となって
ナイーブな僕の心を突き刺した。

まあいいや。
「油断するとこうなるぞ」と反面教師としよう。

沈黙

沈黙の日本。
避けたい日本。

全国には流れなかったけれど、
関西ではこういう放送もあったんだ・・・

書いてる人が慈愛心。

十年来お付き合いしていただいているkさんに頂戴した。

TONはすこぶる気に入っている。
ご本人は80の齢をとうに超えているが

足の速さと、肝っ玉には誰もが圧倒される。

そのkさんが心をこめて描いてくださった。

心が伝わってくるのである。

写経

 写経の日

写経会も雨の影響で大変でした。
なんたってお年寄りが多いですからね。

そんな中、初めに教室にたどり着いた方は、
89歳のおばあちゃん。

傘を杖にして、強風の中体を支えながら、
一歩一歩確かめながら歩いてこられました。

頭が下がりました。

大風の花まつり

ぶ~らぶら
大提灯が揺れている!

花祭りにこれだけの雨はまだしも強風は記憶にない。
せっかくの御釈迦さまの誕生日というのに・・・
と思うか、

だから印象深くしてくれる為に
人の心に想い出深くしてくれるための天の配慮と思うか・・・

は、人それぞれの印象だろうとは思う、

けれど、すごい風だこと。

見ると聞くとジャ大違い

今年こそ巡礼に行くつもりなのだ。
その足に使うための自転車趣味を再開した。

実際に走ってみると期待と現実の間には、
予想以上のギャップがあることに気付いた。

まず操縦性への戸惑い。

二十歳過ぎに富士山の頂上から下った時以外は、
趣味の自転車でフラットのハンドルバーは使用したことがなかった。
マウンテンバイクのような横棒のハンドルだと姿勢が固定されてしまうのと
まともに振動を受けるから肩が凝ってしまうのである。

だから、ずーっとドロップハンドルだった。何の違和感もなく使用していた。

今回久しぶりに使うとドロップのハンドルが思いのほか扱いにくい。
姿勢も低い。あれ?こんなもんだっけ・・・

下りがおそろしく恐かった。これはショック。
スピードコントロールがうまくできなかったこともあるけど、
恐さ知らずの飛ばし屋は全くもって影を潜めてしまった。

単に不慣れと思えば思えなくもないが・・・。
しばらく乗っていれば慣れるだろうか。

柔軟性の欠如。
足をペダルに固定するためのトークリップというのがある。
ひも(ストラップ)でがっちり締めるのだが、
締めようと手を伸ばすとペダルに思うようにに手が届かない。
原の肉が深く影響している。

そして、肥えたわが身の現実。
写真に写ったわが身の姿の超かっこ悪さ。
え!何これと・・・ 絶句。

悪いことばかりでもなかった。
脚力。
30年まともに乗っていなかったのだから、長い坂は登れないだろうと諦めていた。
予想に反して、全く苦にならないむしろ楽しいくらいだった。
箱根越えはまだ無理とは思うが・・・

思うとするとでは大違い。
予想に反することばかり。

昔取ったきねづかというのは、話一割と考えるべきだと実感した。