特殊念珠

少し古い念珠である。
玉は手磨きのため真円ではないのだけれど、
そこがまたいい。

一番の特徴は、房の数である。
各々の露玉から下に二本の房をつける方法は、
なかなかおもしろいが、始めてみる形状でもある。

猫くる

店のシャッターを開けると・・・
サッと黒い影が飛び込んできた。
近所の猫が迷い込んできた。

朝一の来店猫。でした。

どうもメダカが、一匹、また一匹といなくなるその原因者。
すっかり我が家と決め込んでいる。

だから、迷い込んだのではなく、

「ただいニャー」

と帰ってきたつもりなのだろう。

「金と銀の目の猫じゃあ追っ払えないでしょ」
と猫好きのお姉さんにストップをかけられて、
店長の猫撃退は避けられた。

もんだから、安心しての~びのび。

「ここアタチの家」
お食事もできるし(活きためだか最高!)、暖かいし…

お騒がせしましたニャア。

沙羅双樹

今まで手に入らなかった沙羅双樹。
ようやく手にした。

他の菩提樹の実のように枝についていた痕跡が残る。

浅草の今日の空

冬空らしく…冬寒を感じるけれど…

ちょっと目を移すと、これは気持ちのよい高い空が雲間に広がる。

師走風情

浅草寺北側に位置するひさご通り商店街。

だいぶ整備されてきれいになったけれど、
下町の商店街の風情は残る。そこがいい。

浅草寺境内の銀杏はすっかり色づき、
黄金のじゅうたんを敷き詰め始めている。

寺男のおじさんたちは、あっというまに片付けてしまうけれど
少しの期間味気ないアスファルトよりも、
落ち葉のやわらかさがいいのに・・・

夕はここがいい。

そぞろ歩きにちょうどよい。

得度

以前から親しくしていただいていたお得意様が
得度すると言う。
「おめでとうございます」と一言。

それは、社交辞令ではなく、本心からの言葉。
出来るときにはできるように進めるべき。

かくいう僕も過去、真言宗において、曹洞宗において
そして、天台宗において
その機会を得たことがあった。
でも結果、式までは至らなかったのだから、

こればかりは縁としか言いようがない。

決まって、直前に動けなくなる。
天台の時は、環境も向かう心も全てが揃っていたというのに。

だから、そのチャンスを得られる人には心から拍手を送る。

在家得度されるのだと言う。
「いつからそういうお気持ちになったのですか」と聞くと
まったく仏とは縁もゆかりもなさそうな仕事を
こなしていた若いうちから、
どういうわけか心惹かれたという。

今でも充分お若いと思うけれど…
それはさておきも

「仏に見出されていましたね」といえば、
「そうだね」「不思議でならない」と答える。

得度まで、何の支障もなくとんとん拍子で話が進んだという。

やはり縁だなとつくづく思った。