ネットで販売を創めたのが2000年の7月だから…
丸7年経ったことになる。
実は、1996年にカオリ・ドットコムという店名で、
ドメインも取得し、サーバーも依頼し、
開店準備をしていた。
訳あって、4年遅れで再スタートということに相成った。
遅れた理由は、業務委託先と連携が上手く取れなかったためだった。
全て整っての仕切り直しというのは、エネルギーが要るもので、
なかなか再スタートのスイッチを押せないものだ。
ECの世界もまだまだのどかな時代で、
黎明期にありがちな
共存共栄、共に盛り立てていこうとする気概に溢れていた。
そんな雰囲気に押されるように、
再スタートを切ることができた。
躊躇していた4年間にECの環境は大きく変化していた。
第一世代(自分ではそう呼んでいる)の先駆者に成功事例が続出し
「ネットでは物が売れる」と実しやかにマスコミも取り上げはじめていた。
いけいけムードが醸造され初めてきたということだ。
しかし、まだまだ古きよき時代の牧歌的ムードも残っていて
独特の世界があった。
今のように初めからシステマチックであったり、
スパンが横行するこんな時代だったら、
果たして手を出す気になっただろうか。
他人任せで運営を考えていた反省から、
この7年は全て一人でこなしてきた。
一人でこなすと言うことは、何から何までということで
いっさい業務委託はしないということで、両刃の剣だ。
一人で運営している一番の利点は、お客様の動向が店に立つより
肌身に沁みて感じさせられるということ。
困るのは、
時間がとにかくない。
時間の速度が速すぎる。
独り言が多くなった。
浅草の店には、ネット経由でお出でいただいたお客様が
目に見えて多くなっている。
主従で考えるならば、明らかに過渡期にある。
店舗主導とは、考えにくくなっている。
導入としてのネットは、
もう欠かすことのできないツールとなっているのだ。