前作は子供を連れて観に行った。
自分が生きた昭和を説明するのに丁度良い共通言語になる。
まさしく百聞は一見にしかずである。
子供らには宮崎駿の「千と千尋」や「トトロ」を観るような奇異な時代として
あくまで物語として映るのだろう。
でもそれなりに、この時代は国が貧しいながらも、
どことなく希望に満ちた時代だったと感じたようだ。
昭和の家族がそこにはあったと映ったのだろう。
息子の一人はそれから映画にのめりこんでいった事例を見ると、
興味のきっかけをもたらした作品だったのは確かなようだ。
物語である以上、誇張部分はしかたないとしても、
自分が育った高度成長期前夜の昭和を少しばかり再発見させられるのは楽しい。
子供心にも、大人たちの話に日本が変わっていく、
「未来は明るい」と、どことなくワクワクした(できた)時代だった。
そんな感覚って取り戻せないものだろうか。
と、思いながら親は観るのだろう。