人の振り見て

夏風邪なんて40数年ぶりにひいた。小学校以来だ。
点滴をしていきなさいという。
これも高校生以来だから35年ぶり。

点滴に思いがけず(予測はしていたが)約一時間ベットに転がっていることになった、
やることはないから目をつぶっている。
つい周りの声が聞こえてくる。

「あのばあさんわがままで困っちゃうわよ」
「まだよまあだ!」

横を見ると80歳前後の老女が僕より2倍の量の点滴を受けていた。
なかな減らないから飽きてきたのだろう。
チューブをゆすって(もちろんその先は腕に刺さってい)早く落ちろー落ちろと振り回している。

気持ちはわかるが、ぞっとした。

看護婦さん(僕はあくまで看護婦さんと呼ぶ)のひそひそ話しが、
よりいっそう強く聞こえてくる。
気持ちはわかるけれど、ある意味でのサービス業でもあるなのだから、
躓かせてはいけない。

壁に耳ありで誰が聞いているかわからないのだ。

現に僕は知らぬ顔をしながらも聞いているのだから。
でも、足元は大丈夫かと思い返した。

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