昨日は商店会の勉強会に花川戸の靴問屋の店主に講演を願った。
彼は、戦後長く埋もれていた「(浅草寺)東参道」という名称を復活させ、公的にも認めさせた影の立役者であった。
同時に地域の新交通システム研究会の長でもあるので、僕としては商店会の勉強会にかこつけた感もあった。
講演を終え、遅い新年会を行なった。
会の席上、一も二もなく「ちんちん電車の話を」との問いかけに彼の目がキラリと光った。
「三ノ輪橋でストップしている都電を浅草まで延伸させることは、○○君が長いことやってきたけど、結局実らなかったんだ。明治通りを越えられないんだよ」
長い間、研究もし交渉もしてきたようだった。
と、少しがっかりした顔つきになりながらも、また目がキラリ。
何かあるな・・・
「実はね、橋場地域に実験線を通そうという案が浮上してきているんだ」
ぼくもその案は以前何度か耳にはしたことがあった。
橋場地域というのは、今土焼きで有名な今戸神社を含む浅草の北方で、交通の手段が非常に悪い地域なのだ。
ただ、利点は桜橋付近を起点に明治通りまでの広い二車線道路(三車線以上とれる道路)が一方通行となっているので、同地点に行って帰ってこられる三角地帯となっていることがあげられる。
道路の際に単線を敷いてぐるりと回すことが可能ということだ。
単線でもよいからループ線を敷いて浅草まで持ってくる。
途中の言問橋を渡ればもうスカイツリーは目と鼻の先。
自分の中で小躍りするのがわかった。
(実験線というなら架線など余計な設備を必要としないあれがいいな)
と、思いついたら、なんと、
彼の口からドンピシャリ、同じ考えを口にした。
そう・・・彼らが考えていたのも急速充電式のLRTなのだった。
鉄道綜合技術研究所で研究開発されたあれである。
停留所に備え付けられた充電設備で40秒程度の充電で2kmははしれるという代物だ。
これなら、架線設備の莫大な投資も必要なくなる。
http://www.rtri.or.jp/press/h19/oct25.html
いっそレールのいらない無軌条電車(トロリーバス)でよいではないかということになりかねないが、そこは「レールの上」だからこそ安心できてよいのだと思う。
ぼくはかねがね、一人の運転手の力量だけに委ねてしまう交通手段は怖いと思っている。
ましてや50人以上を軽く運搬できる公共交通手段ならば、リスク管理上第三者がコントロールできるシステムがあって当然ではあるまいか。
http://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/451/451071.pdf
昨日からワクワクのし通しのTONちゃんなのである。
浅草の路地から見るツリー
(スカイツリーは近くから見るばかりが能じゃない・・・)